7月といえば七夕。笹に短冊を飾り、願い事を書く季節である。今年の私の願いは、データを活用できる人材が日本でもっと広がることだ。 データ活用とは、長年培ってきた勘や経験を否定するものではない。そこにデータを少し足すことで、経営判断の精度を高めるための身近な道具である。特に地方の中小企業には、意思決定が速く、小さく始めて成果を確かめやすいという強みがある。 デジタル技術の進化により、日々多くのデータが生まれている。一方で、データを「集める」ことと「使いこなす」ことの間には、まだ大きな距離がある。日本でもDXやAI活用の重要性は広く語られている。しかし、現場でデータを読み解き、判断や改善につなげられる人材は、まだ十分とは言えない。だからこそ、データを理解し、仕事に活かす力を一人ひとりが持つことが重要になる。 このような思いから企画に関わってきた新しい講座が、いよいよ始まる。長崎大学の「データ活用人材育成講座(初級コース)」である。本講座は、統計などの専門知識がない方でも、データ分析の基礎から実務応用までを学べる実践的なプログラムで、課題解決や意思決定に必要な知識とスキルを、体系的に身につけることができる。講座の詳細は、下記サイトを参照されたい。 2026年度 データ活用人材育成講座(初級コース) | 長大データバンク | NU Databank データ活用は、一部の専門家だけに求められる特別なスキルではない。現場の課題を見つけ、よりよい判断や改善につなげるための、これからの仕事に欠かせない共通言語である。勘や経験にデータを組み合わせることで、経営や日々の意思決定はさらに強くなる。 七夕の短冊に願いを書くなら、「データを正しく読み解き、仕事や地域の課題解決に活かせる人がもっと増えますように」と書きたい。この講座が、その願いを現実に近づけ、長崎から日本各地の組織や地域へとデータ活用の力を広げる一歩となることを期待している。 2026年7月末 相吉