SAS Japan

活用事例からデータ分析のテクニックまで、SAS Japanが解き明かすアナリティクスの全て
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SAS Recognition Awards 2025 Community Uplift部門2位受賞/ 塩野義製薬様・武田薬品様対談記事 ~業界内におけるSASコミュニティ向上の重要性~【後編】

毎年SAS Globalで開催されるSAS Customer Recognition Awardsは、SASを活用し卓越した貢献をされたお客様を表彰する取り組みです。SAS利用へ、企業を超え大きな影響を与える活動を称える Community Uplift 部門において、塩野義製薬様・武田薬品様の取組みが評価され、2位受賞しました。 記事はこちら👇 2nd Place Winner: Shionogi & Co., Ltd - 2025 Customer Recognition Awar... - SAS Support Communities   製薬業界ではSASユーザーが中心となり、データサイエンスに関するコミュニティ構築・勉強会を積極的に開催しています。本記事では、長らくSASを利用頂き、コミュニティへの参加者側から運営側まで携わっておられるお二人へコミュニティ参加への重要性とメリットについてインタビューをいたしました。 2部構成でインタビュー内容をお届けします!前半では業界内でのコミュニティ形成や情報交換の重要性についてとお届けしました。 記事はこちら👇 https://blogs.sas.com/content/sasjapan/2025/10/01/cusotmerrecognitionawards-communityuplift2024-part1/ 後半である本Blogでは、塩野義製薬様が主催している異業種を巻き込んだデータサイエンスに関するコミュニティイベントの重要性についてお届けします。     Q:塩野義製薬様は、異業種参加型のデータサイエンスに関するコミュニティイベント“SHIONOGI DATA SCIENCE FES”を2023年から3年連続で開催されていますね。   SHIONOGI DATA SCIENCE FESは、2017年からSHIONOGIグループ内のデータリテラシー向上、部署を超えた“協創”や新しい価値を創出することを目的として社内向けに開催していました。 「データ」に関わる多様なバックグラウンドをお持ちの多くの方にご参加いただくことで、会社や産業の枠を超えた“協創”を促進する場となることを期待し、2023年より社外向けイベントとして開催するようになりました。 初めて開催した2023年は約910名、2024年は約1,530名、2025年は約1650名と、年々参加者が増えています。   Q:北西さんは医薬開発部門からDX推進本部へ異動され、企業内のデータ分析に関わる横断的な業務をご担当されていますが、それをきっかけにSHIONOGI DATA SCIENCE FESを社内外で取組み強化されようと思った背景はありますか? DX推進本部で、企業内の業務横断的なデータ分析業務をおこなうようになり、改めて「データドリブン型ビジネス」の重要性や、データ・インフラ整備、データリテラシーの向上の重要性を再認識しました。 データドリブン型ビジネスをおこなうためには、データ分析基盤上で仮説設定・検証を高速にまわし、ビジネスにおける意思決定へ反映させることが重要ですが、その実現のためにはデータ・インフラ・組織整備・スキル・リテラシー教育など数多くの課題が存在します。

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SAS Recognition Awards 2025 Community Uplift部門2位受賞/ 塩野義製薬様・武田薬品様対談記事 ~業界内におけるSASコミュニティ向上の重要性~【前編】

毎年SAS Globalで開催されるSAS Customer Recognition Awardsは、  SASを活用し卓越した貢献をされたお客様を表彰する取り組みです。  SAS利用へ、企業を超え大きな影響を与える活動を称える   Community Uplift 部門において、  塩野義製薬様・武田薬品様の取組みが評価され、2位を受賞しました。  記事はこちら👇  https://communities.sas.com/t5/2025-SAS-Customer-Recognition/2nd-Place-Winner-Shionogi-amp-Co-Ltd-2025-Customer-Recognition/ba-p/957811 製薬業界ではSASユーザーが中心となり、データサイエンスに関するコミュニティ構築・勉強会を積極的に開催しています。本記事では、長らくSASを利用頂き、コミュニティへの参加者側から運営側まで携わっておられるお二人へコミュニティ参加への重要性とメリットについてインタビューをいたしました。 2部構成でインタビュー内容をお届けします!前半では業界内でのコミュニティ形成や情報交換の重要性、後半では業界問わず、データサイエンスに関するコミュニティイベントの重要性についてお届けします。 (写真左から) 高浪洋平(Yohei Takanami):日本開発センター 生物統計室室長。医薬品開発における生物統計・統計プログラミング業務に従事。SASユーザー歴20年以上。 北西 由武(Yoshitake Kitanishi):DX推進本部 データサイエンス部部長。 データ活用戦略立案、AI技術等による社内外DX推進、データ活用人材の育成へ従事。SASユーザー歴 20年以上。   Q:まずお二人が業務でSASを使うにあたり、どのように技術習得をしてきたかを教えてください。 北西さん:学生時代にSASには少し触れたことがありましたが、本格的には入社後に業務で触れることでプログラミング技術を取得しました。SASは解析手法のプログラム実行で得られる出力結果とSAS公式マニュアルを照らし合わせながら、解釈することで、技術習熟度だけでなく、統計手法の知識も深めることが出来ました。 高浪さん:学生時代にSASを使用した経験はなく、入社後にSAS社のトレーニングや医薬品開発における統計解析・プログラミング業務の中で上司や経験者から知識を得ることでSASの技術を習得しました。   Q:主に業務活用においてSAS習熟を続けられたお二人ですが、SASに関する書籍を発刊されていますね。 (高浪さん・北西さん) SASを利用し始めた当初は、当時はSASに関する書籍が少なく、独学による習得は難しかったことを覚えています。 高浪さん:これからSASを始める方向けに、基本的なデータハンドリング方法、医薬品開発で用いる様々な統計手法と実行方法といった、より実践を意識した実務者向けの書籍を発刊しました。我々が保有する知識やナレッジを元に執筆するプロセスでは、読者に分かりやすく解説することを心掛けましたが、習熟度やナレッジを整理し、棚卸ができる貴重な機会でもありました。 北西さん:社内中心の取り組みとして海外書籍の翻訳・発刊に携わりました。医薬品開発および治験に携わる関係者に必要とされる統計手法について、SASでの解析事例とともに解説した本ですが、翻訳作業やの補遺の執筆は、自分自身がその内容を深く理解しておかないと日本語化、執筆できないこともあり、ナレッジの深化へ大いに役立ちました。   Q:お二人がSASコミュニティへ参加され始めたのはどのようなきっかけでしょうか? 北西さん:当時の上司からの勧めで、関西SASユーザー会へ参加したのが最初です。業種や企業によって扱う解析手法やプログラミング手法も異なることがあるため、新しい学びとなり、会社へ持ち帰り業務へ活かしていました。 高浪さん:私も当時の上司からの勧めで関西SASユーザー会へ参加しました。業務へ直結する学びの習得はもちろんのこと、業界内の専門家とのネットワークを構築できたことが学び続けるための刺激となりましたし、その後、自らも業界活動に参加することで、企業自体のレピュテーション向上につながることも実感しました。   Q:お二人はイベント主宰として、横の繋がりを広げつつカンファレンスや勉強会を開催されていますね。 高浪さん:はい、既存のイベントへ参加しつつ、イベント主宰にも力を入れています。 例えば、2017年にはアメリカで年次開催されているPharmaSUG USへ参加し、参加ユーザーの熱意に感銘を受け、その場で事務局と日本開催を交渉し、業界の仲間と協力して2018年に初めてPharma SUG Single Day Eventの日本開催を実現しました。PharmaSUGはボランティアによる非営利団体であり、公共性も高いことから、製薬企業やCROの専門家に加えて、PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)にもご登壇頂く等、おかげさまで毎年好評を頂いております。 このように、当初は、統計手法やプログラミング手法といったテーマが中心でしたが、現在は業界を取り巻く規制、技術の変化もテーマとして扱うことが多くなり、参加者・トピックの幅も広くなり、イベント自体成長を続けています。

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AI時代にSASが示す新たな価値は

AI時代におけるSASの新たな価値 ~40年の信頼を礎に、日本市場で描く成長戦略~ 2025年8月25日付の週刊BCNでは、日本法人代表の手島主税とSAS米国本社のグローバルチャネルセールス担当VP スーザン・デュシュノーへのインタビューを通じて、AI時代におけるSASの進化と国内戦略が紹介されました。以下にその要点をまとめました。 [週刊BCN掲載記事] https://www.weeklybcn.com/journal/feature/detail/20250828_211479.html ■ 意志決定を支える「アナリティクス」の本質 SASは50年にわたりアナリティクスのリーディングカンパニーとして企業の意志決定を支えてきました。 日本法人代表の手島主税は、「アナリティクスとは単なる分析ではなく、人が意志決定に至るまでのプロセス」と定義。データそのものに価値はなく、意味を持たせて初めてインテリジェンスが生まれると強調しています。 ■ SAS Viya:先進的なアナリティクス・プラットフォーム 「SAS Viya」は、データ準備からAIモデルの構築・運用、意思決定の自動化までを一貫して支援する次世代のアナリティクス・プラットフォームです。クラウドやオンプレミスなど多様な環境に対応し、業務別の分析モデルも活用可能。AIと統計解析の因果検証力を組み合わせ、より精度の高い意志決定を支援します。 ■ 日本市場での成長と課題解決へのアプローチ 日本法人は現在「過去最高の規模で成長中」。既存ユーザーのデータ活用が進む一方で、新規ユーザーの獲得も順調。SASは、ビジネス目的から逆算したデータ整理・保存・分析モデル構築の支援を通じて、データを「価値創出のレイヤー」へと引き上げることを目指しています。 ■ パートナー戦略:多様な連携でエコシステムを構築 ISVやSIer、コンサルティング企業など多様なパートナーと連携し、それぞれの強みを活かしたエコシステムを構築中。SIerにはコンサルティングスキルの育成支援も行い、「市場に合わせたパートナー戦略」を推進しています。 ■ SAS米国本社の視点:日本市場は「極めて重要」 SAS米国本社のグローバルチャネルセールス担当VP スーザン・デュシュノーは、日本市場を「固有のニーズに適合した戦略が必要な重要市場」と位置づけ。AIの倫理的活用や中堅中小企業支援にも注力し、グローバル戦略と日本の成功事例の相互展開を視野に入れています。

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SAS Innovate on Tour Tokyo 2025 開催のご報告

2025年7月24日(木)に開催された「SAS Innovate on Tour Tokyo 2025」は、大盛況のうちに無事閉幕いたしました。ご来場いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。また、スポンサーの皆さま、そして運営・制作・広報をはじめとする関係各位の多大なるご支援とご尽力に、深く感謝申し上げます。 開催報告として、弊社代表 手島 主税からの基調貢献に関するメッセージを以下に投稿させていただきます。   SASジャパン創立40周年を迎える節目の年に開催致しました「SAS Innovate on Tour Tokyo 2025」ですが、私が代表を担当させていただいてから3度目となりました。この3年間、毎年ご来場いただく規模が増えておりまして、今年は過去最大の規模で終えることができました。改めまして皆様に心から感謝申し上げます。 意志決定と人との関係性の力をデータ&AIで紐付ける、「人中心型イノベーション」のビジョンのもと、意志決定に携わる経営者とフロントラインワーカー(営業、マーケティング、工場長、主計など)が求める具体的なテーマでお届けしました。 SASは「データはそれ自体では価値を生まない。価値を生むのは意志決定である」という信念のもと、多様化したAIのモデルを統計的な手法と機械・強化学習の組み合わせを実行できる高度なアナリティクス技術を進化させてきました。重要なのは、データをいかに意志決定に結びつけ、行動変容を促すかという「プロセス」です。 私たちが提唱する「意志決定のデータパイプライン」は、ビジネス部門の課題提起から逆算して必要なデータを整備するアプローチです。システム先行ではなく、人の知見や問いを起点にすることで、真に活用されるデータ基盤を構築できます。SASは、意味付けされたデータを各部門に合わせて提供し、お客様の意志決定を支援しています。 今年の基調講演では、日本を代表する経営者、DX推進リーダー、アカデミアのリーダーの皆様とスペシャルゲストとしてお迎えし、示唆に富んだパネルディスカッションを実施しました。 最初のパネルでは、ソニー銀行様、中国銀行様、東京海上ホールディングス様の経営リーダーがご登壇。 益々過去に無い規模でデータが生成されていく時代になり、企業の価値を創り出す宝探しである。またこれから現場への権限移譲とデータリテラシーの底上げを進めながら、最終的な価値を生むのは人のシナリオ、判断力であることが改めて強調されました。特に印象的だったのは、金融商品に“共感価値”を織り込むという発想の転換。金融を単なる機能価値から、人の感性に響く体験へと昇華させる挑戦が語られました。 [パネルディスカッションご登壇者(※登壇順)] ソニー銀行株式会社 南 啓二様 株式会社中国銀行 山縣 正和様 東京海上ホールディングス株式会社 生田目 雅史様 株式会社ソウジョウデータ 西内 啓様 未来の学びの探求’Future Ready’のパネルでは、統計学で多くの著書、大学での教えも推進されてきている西内先生をお迎えし、「問いを立てる力」がAI活用の出発点であること、そして経営から現場まで“問い→仮説→検証”のリズムを組織全体で回すことの重要性が共有されました。 また、アストラゼネカ堀江様、NSW竹村様にもご登壇頂きました。 堀江様には最新のSASのテクノロジー、AIを活用いただいたモダイナイゼーションによるコスト最適化とフロントワーカーの効率性アップの具体的な事例をご紹介いただき、多くの方に反響を頂きました。 [関連記事] アストラゼネカが目指す医療・創薬の新たなステージ──実現に不可欠なデータサイエンス部の役割とは? 竹村様には、新たなSASとの製造業界向けの戦略的パートナーアライアンスの発表をご披露いただき、昨今の製造業界における課題へのソリューション(工場と経営DX)をご紹介頂きました。これからの両社によるパートナーシップに弊社も大きく期待しております。 [関連記事] NSW株式会社様との協業の発表について - SAS Japan 私個人的にも、日本を牽引する各業界のリーダー皆様の志、視座の高さ、人間力に感銘致しました!!改めまして、南様、山縣様、生田目様、堀江様、竹村様に感謝申し上げます。皆様のビジョンの具現化の力になるべく、引続きSASジャパンも社を挙げて果敢に挑戦してまいります。 これからのSASジャパンに乞うご期待ください。 SAS Institute Japan株式会社

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