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SAS Global Forum 2019レポート (1日目)

世界で二番目に大きいと言われる空港を有し、美しい新緑が広がるここテキサス州ダラスにて、SASの一大年次イベント、「SAS Global Forum 2019」が4/28~5/1に開催されています。数々の魅力的なセッションが催されており、各地からの参加者で今年も大盛況です。私は、同年代の学生たちがどのような活動をしているのか、また、後述するData for Good活動を推進するにはどうすればよいかを学ぶため、アカデミックセッションを中心に参加しました。本記事では一日目(4/28)のAcademic Sessionについてレポートします。 学生向けセッション Student Sessionでは、世界各地から集まった学生の視野を広げること、将来の一つの指針を授けることを目的として様々なプレゼンテーションが行われました。 データサイエンティストによるパネルディスカッション 最初に、経験豊かなデータサイエンティストたちをプレゼンターに迎え、「データサイエンティストになるには何を学べばよいか」「どのような人材が必要とされているか」などについてパネルデスカッションが行われました。データサイエンティストという概念は近年になって急激に広まったものであり、教育制度が追い付いていないという現状があります。データ分析の知識に加え、金融やビジネスなど、多岐にわたる応用的な知識にも精通していることが要求されており、それらを包括的に学ぶ方法や・何を専攻するかについての疑問を抱く学生は多いでしょう。それに対してプレセンターの一人は、「まずは統計学やプログラミング手法等の核となるデータ分析スキルを身に着けるべき」とアドバイスしていました。応用的な知識は本や授業で学ぶだけでは不十分で、社会での実践を通して学ぶ必要があります。そこで、まずはどこへでも応用可能な基礎力を身に着けてから、実践として各々の分野の専門知識を身に着けるべきとのことです。「自分が心から面白いと思う分野」に出会い、高い意欲と向上心を持って取り組める人材が求まれており、その分野が定まっていないうちは、最初にデータ分析の勉強をすべきと語っていました。 参加していた学生の多くは大学や大学院にてアナリティクスを専攻しているようでしたが、中には経営学を学ぶ中で副専攻として統計学を勉強している学生もおり、Global Forumならではの多様性を感じました。 Data for GoodとGather IQ 続いて、SAS USAのI-Sah Hsieh氏からData for Goodについてのプレゼンテーションです。I-Sah氏はハリケーンや地震などの災害時に、支援活動に関する意思決定をより効果的に進めるためのデータ分析プロジェクトを行った経験があり、それぞれの事例に関して紹介しました。それを通して、彼は「学校で学んだ知識を高々一セメスターだけにとどめているのはもったいない、積極的にアウトプットすべき」と強調し、その方法の一つとして、社会問題を解決するためにデータ分析であるData for Goodを紹介しました。彼は現在、国連の掲げる持続可能な開発目標(SDGs)に対してデータを用いたアプローチに取り組んでいます。貧困をなくすため・教育機会を増やすため、データを使ってできることは何でしょうか?その学びの一環として、一新されたSASのData for Goodアプリ、Gather IQが紹介されました。SDGsの17つの目標それぞれに対応して、問題の把握やデータの活用に役立つ様々な解説記事や分析結果が公開されています。各問題に対応するゲームや募金の仕掛けなどもあり、より多くの人にData for Goodのすそ野を広げるような仕様になっています。ぜひ一度お試しください。 講演後、個人的にI-Sah氏と直接ディスカッションをしました。Data for Goodの意義を再確認し、活動の進め方やデータ分析についてアドバイスをいただき、大変有意義な時間となりました。本ブログでもたびたびご紹介しておりますが、JapanでもData for Good 活動を推進する学生コミュニティがあり(第1回勉強会レポート)、様々な社会課題に対して主体的に分析を進めています。また、データ分析手法を学ぶ勉強会も開催予定です。ご興味のある方はこちらまでご連絡ください。JPNAcademicTeam@sas.com Student Sessionの締めくくりとして、金融やヘルスケアに関するデータサイエンスの具体例が紹介されました。また、夜に行われたOpening Sessionにおいても機械学習やアナリティクスの実用例が紹介され、データサイエンスの無限の可能性を感じました。   大学教員向けセッション 続いて、SAS Global Forum大学教員向けアカデミックセッションについてのレポートです。本セッションでは、データのプライバシーと倫理について、講演とテーブルごとにディスカッションを行いました。 テーマ(1) データサイエンスの隆盛と倫理 データサイエンスの拡大とともに、扱うデータの量と種類が増加してきました。それにより、少数の人間が大きな害悪を発生させることができるようになり、また、データ発生元の同意や認知を得ることが難しくなっています。さらに、データの発生時、取得時、操作時にバイアスが含まれてしまう可能性も大きく、このような状況のもとで、大学教育について以下の点でディスカッションを行いました。 学部としての、または大学としての責任は何か? 倫理についての講義は必要か? 民間企業や官公庁とどのように協力すればよいか。

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第一回Data for Good勉強会 活動レポート

SAS Japanでは昨年末より”Data for Good”を目指す学生コミュニティ「SAS Japan Student Data for Good community」を運営しています。このコミュニティでは世界の絶滅危惧種や通勤ラッシュ時の鉄道混雑緩和など、データを活用した社会課題の解決に取り組んでいます。 活動を更に加速させるために、Data for Goodのケーススタディを通じた課題設定・アナリティクスの適用法を学ぶ勉強会を開催しました。 この記事では勉強会の中で取り上げた事例を2つ紹介します。 1.ネパール地震でのIOMによる支援 1つ目の事例はSAS USが国際移住機構(IOM)と協力して行ったネパール地震における復興支援です。 2015年4月25日に起きたネパール地震では約90万棟が全半壊し、多くの住民が仮設キャンプ場での生活を余儀なくされました。IOMは現地でキャンプ場の運営等の支援活動を行っていましたが、6月から始まる本格的な雨季を前に風雨を凌げる住居の提供が喫緊の課題でした。 IOMの要請を受けたSAS USは国連商品貿易統計データベース(UN Comtrade)を利用した各国のトタン板の生産能力を分析し、その結果迅速なトタン板の供給を実現しました。この事例からは次の事が学べます。 データの可視化によって意思決定の支援ができる この事例では住宅復興支援に必要な物資の素早い調達という課題に対し、国連商品貿易統計データベースの300万件ものデータをSAS Visual Analyticsで分析し仕入れ先を可視化することで解決しています。 複雑で膨大なデータも適切に分析・要約・可視化することで経験ではない科学的根拠に基づいた新たな知見を導くことができます。 2. 大学中退率の改善 2つ目の事例はData for Goodを推進する社会団体であるDataKindが取り組んだアメリカのとある大学の中退率の改善です。 日本の大学と比べアメリカの大学は中退率が高く、 National Student Clearinghouseによると約半数近くの学生が学位を取得せず辞めていきます。DataKindは大学の依頼を受け、どの要素が中退に影響を与えるのか、また中退の危険性のある学生を事前に特定することに挑みました。 デモグラフィックデータや学業成績などの学生情報を10年分以上分析したところ、入試の成績と卒業は関連が確認できなかった一方で、GPAや専攻などが卒業に影響を与えていることが判明しました。 この結果を踏まえ20以上もの異なるアプローチのモデルを生成し改良を重ねた結果、生徒の中退を高い精度で予測するモデルを生み出しました。 詳しい内容は原文をご覧ください。この事例からは次の事が学べます。 未来を予測して事前に対処する この事例では、中退率の改善という課題に対して統計分析や機械学習を駆使し事前に中退リスクのある学生を特定することで解決を目指しています。事前の把握ができれば大学側は効率的な学生への支援が可能となるはずです。 上記以外にも参加者それぞれが事例紹介を行い、課題に対してのアナリティクスを用いたアプローチ方法を学びました。勿論データを分析のみで課題をすべて解決することはできませんが、従来の方法では成し得なかった突破口を生み出すことが実感でき、私たちの現在の取り組みに大きな示唆をもたらした有意義な会となりました。 SAS Japan Student Data for Good communityでは引き続き学生の参加者を募集しております。社会貢献を目指す活動を通してデータサイエンティストの役割である「課題の設定」から「データを用いた解決法の提示」までの一連の流れを経験できます。 興味をお持ちでしたら以下のアドレスまでご連絡ください。 JPNAcademicTeam@sas.com

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第3回「データサイエンティストのキャリアと活躍のかたち」レポート

データサイエンティストを目指す学生向けのセミナー「データサイエンティストのキャリアと活躍のかたち」の第三回が3/19(火)に開催されました。第一回・第二回に引き続き今回も多くの学生の皆様に参加していただき、有意義なセミナーとなりました。本記事では、当日の様子についてご紹介します。 本セミナーでは、データサイエンティストのキャリアと活躍の場や、ビジネス上でのアナリティクス活用方法について、スピーカーがこれまでの経験をもとにご紹介しました。 SASにおけるデータサイエンティスト はじめに、データサイエンティストのキャリアやスキルについてSAS JapanのSebastian Wikanderより講演を行いました。 前半は、自身のキャリアや経験をもとにした、データサイエンティストのキャリアの紹介です。キャリアの初めはトラックメーカーに就職。様々なビジネスモデルをデータを用いて分析することに魅力とやりがいを感じ、SASに転職しました。SASでの仕事は年齢・学歴・国籍等、多様性があり、より良いパフォーマンスが発揮できます。具体的な仕事例として、大手IT企業の業務プロセス改善プロジェクトと部品メーカーにおけるディープラーニング活用プロジェクトを紹介し、SASと顧客のノウハウを合わせるチームワークの重要性や、過去の学びやスキルをもとに常に新しいチャレンジへと挑戦する楽しさなどを伝えました。 次に、データサイエンティストに必要なスキルの紹介です。核となるデータサイエンススキルの他にも、プログラミングスキル、統計学や機械学習の知識、ビジネス能力、英語力を含むコミュニケーションスキルなど多種多様なスキルが必要だとし、データサイエンティストは事例に合わせて最適なスキルを活用する「スペシャリストよりジェネラリスト」という言葉は印象的でした。 最後にデータサイエンティストのやりがいとして、様々なアプローチの中から一つを選択する「クリエイティブ」な側面、ビジネスとしての「人との関わり」という点、「新たなチャレンジ」を続けワクワクした日々を送れるという点を挙げ、より多くの学生に興味を持って欲しいというメッセージを伝えました。       アナリティクス活用領域の概要 リスク管理 続いて、リスク管理におけるアナリティクスの活用について、SAS Japanの柳による講演です。 最初にビジネスにおけるリスクについて紹介しました。リスクとは「不確実性」であると指摘し、その不確実性を想定の範囲内で「リスク管理」し「収益−損失の最大化」という目的を達成するためにアナリティクスが活用されていると紹介しました。 具体例として、金融機関における「規制対応のリスク管理」と「収益を上げるためのリスク管理」を挙げています。前者は政策等で一定の枠組みが決まっており事象の予測が行いやすく、アナリティクスが最大限活用されています。一方後者は変動が大きく様々なシナリオが想定されるため、経済情勢・社会情勢等に基づいた多様なモデルをもとにシミュレーションを重ね、意思決定の判断基準にしています。 最後に金融機関におけるAIの活用について紹介しました。業務の効率化や人的ミス排除等を目的とした従来のIT化とは異なり、人間では処理できないほど膨大となったデータを扱うために金融機関でAIを導入する動きが進んでいるとのことです。しかし、AIの思考がブラックボックス化され判断の説明可能性が低いという問題点もあり、AIの思考の透明性をどう保証するかが今後の大きな課題の一つであると伝えました。       SASの学生向けData Science 推進活動 最後に、学生のデータサイエンスの学びの場としてData for Good 勉強会とSAS Student Data for Good communityを紹介しました。Data for Goodとは様々な社会問題をデータを用いて解決する取り組みであり、これまでにも世界の絶滅危惧種や通勤ラッシュ時の鉄道混雑緩和をData for Goodの活動具体例として紹介しました。学生が主体となりこの活動をより推進するため、SASでは「Data for Good勉強会」と「SAS Student Data for Good Community」という活動を企画しています。 Data for Good 勉強会とは、SASやData Kind(Data for Goodを推進する社会団体)の実施したData

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第2回「データサイエンティストのキャリアと活躍のかたち」レポート

第1回に引き続き、データサイエンティストを目指す学生向けのセミナー「データサイエンティストのキャリアと活躍のかたち」の第2回が1/31(木)に開催されました。当日の様子について紹介します。 このセミナーはデータサイエンティストのキャリアと活躍の場や、ビジネスではアナリティクスがどのように活用されているかについて、スピーカーがこれまでの経験をもとに紹介するものです。 経営幹部候補としてのデータサイエンティスト はじめに、データサイエンティストのキャリアについて、コニカミノルタジャパン株式会社・松木さんの講演です。コニカミノルタジャパンでは、2016年にデータサイエンス推進室を設置し、コピー機の買替・故障・受注の予測などにデータ分析を活用しているそうです。 まず、成果を出せるデータサイエンティストのキャリア形成についての話です。この話題の中では「データサイエンティストとは経営幹部候補、すなわち分析・数理モデルで経営課題を解決できる人材である」という一文がとても印象的でした。松木さんは、ただ分析作業ができる・数理モデルを作成できるだけではなく、それらの優れた技術をツールとして経営課題の解決ができる人材というのがデータサイエンティストのあるべき姿と考えると言っていました。 次に、データサイエンティストに求められるスキルについてです。そのスキルとは主に、分析スキル・ITスキル・ビジネススキルに分けられますが、その中でもビジネススキルは他の2つに比べて教育が困難であり、知識と経験が必要です。そこで実際にコニカミノルタジャパンでは、分析・ITスキルをもつデータサイエンティストと、ビジネススキルを持つ他部署メンバーとが共同して分析を行う仕組み(=タスクフォースユニット)でデータサイエンティストのビジネススキルを補うことを行っているそうです。 こうして、組織単位で分析を進めるにあたって欠かせないのがコミュニケーション能力です。ここで言うコミュニケーション能力とは、単純に人と仲良くなれるという意味よりも、「相手を理解するための、幅広い知識を習得する」「相手が理解できるようにデータサイエンスの見える化をする」ことを指します。現場や他部署メンバーの考えを理解するためのビジネスにおける幅広い知識、データサイエンスの知見がない人でも一目でわかる環境の構築が必要であるとのことでした。   講演の最後には、「データサイエンティストは多種多様な専門性が必要である」というメッセージをいただきました。これまでの話にもあったように、数理モデルの開発といった場面は仕事の一部で、ビジネススキルやコミュニケーション能力を活用することでいかに他の社員に、現場に「みせる」かが重要であるということを学生に伝えていただきました。       ビジネスで活用されるアナリティクス “顧客理解” 次に、ビジネスで活用されるアナリティクスについて、SAS Japanの庄子による講演です。 「通信販売サイトから自分だけのクーポンが送られてきた」、「動画配信サービスに自分好みの動画がおすすめされる」、「携帯電話の学割があれほどまで安い」などといった例を挙げ、私たちが日常生活においてデータ分析の恩恵をどれだけ受けていると思うか?という質問を導入として講義は始まりました。また、消費者のうち64%は支払う金額よりもそのもの自体の質を重視するにもかかわらず、それを完璧に捉えることが出来ている企業はわずか6%であるという話もあり、顧客理解の重要性を直観的に感じることが出来ました。   顧客理解について、前半ではそのコンセプトの紹介です。 顧客理解とは何を理解するのか?代表的な3つの項目があります。 「顧客の優良度・リスク」:どの顧客が特に大事か、損をもたらす可能性が高いか 「顧客の嗜好」:個々に異なる顧客の好みに対して何を薦めるべきか 「顧客の行動」:顧客の生活パターンや生活圏等を考慮する この3項目について、携帯キャリアの顧客理解に関する施策を顧客の加入から解約の流れに沿って例示していました。 後半は具体的に3つの項目についてどのような分析を行っているかについて、前半にもあった携帯キャリアの顧客理解に関連する具体的な施策に3項目をそれぞれ当てはめて紹介していました。ここではその一部を簡潔に紹介します。 「顧客の優良度」:生涯価値(Life Time Value)の算出(どれくらい先まで契約の継続をしそうか、機種変更はいつ頃しそうか) 「顧客の嗜好」:テキストを用いた趣味嗜好判定 「顧客の行動」:位置情報による生活圏の特定 最後には、「企業のデータ活用はまだまだ発展途上でみなさんの活躍が企業や世の中を大きく変える」という前向きなメッセージと、情報倫理のプライバシー懸念について「倫理観が大事”Don’t Be Evil”(by Google)」という助言の両方を学生に向けたメッセージとして伝えていました。   SAS student Data for Good communityの紹介 セミナーの最後には、学生のデータサイエンティストに向けた学びとしてSAS student Data for Good communityについて紹介しました。 「Data for Good」とは多岐にわたる社会的なテーマから課題を提示し、データを活用して解決しようとするものです。これまでにブログで紹介した世界の絶滅危惧種や通勤ラッシュ時の鉄道混雑緩和をData

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第1回「データサイエンティストのキャリアと活躍のかたち」レポート

先日、-データサイエンティストに求められる「本当の役割」とは-のブログ記事内で紹介されたデータサイエンティストを目指す学生向けのセミナー「データサイエンティストのキャリアと活躍のかたち」の第1回が11/30(金)に開催されました。この記事では、当日の様子をお伝えします。 セミナーの内容は、データサイエンティストのキャリアと活躍の場や、ビジネスではアナリティクスがどのように活用されているかについて、スピーカーがこれまでの経験をもとに紹介するものです。今回は初回のセミナーということで、講演前にSASが学生向けに実施している取り組みの紹介と、データサイエンティストの役割であるデータを利用しビジネス課題の解決を図るという一連の流れを確認しました。   データサイエンティストに必要な資質 はじめに、データサイエンティストのキャリアについて株式会社GEOJACKASS大友さんの講演です。大友さんは、複数の企業・大学でのデータサイエンス業務の経験がある方です。 まず、JAXAに勤務していたときの業務内容の一例ということで、月周回衛星「かぐや」と小惑星探査機「はやぶさ」のデータを扱って周回軌道の可視化などに携わっていたことを実際の画像とともに説明していました。そして、データサイエンティストの業務の大部分は可視化とデータクレンジングを含む集計作業なので、まずは可視化から始めることを意識してほしいとのことでした。 つぎに、趣味の釣りを題材としたデータ分析の話です。釣りは常に一定の成果が得られるわけではなく、全く釣れない日もあれば、突然100尾釣れる日が続くこともあります。この急上昇する時期をピンポイントで当てようとデータをもとに予測システムを構築することを考えていました。そこで釣果予測をするために観測衛星から海水温、海上風速のデータ、海上保安庁から海流のデータを収集し、自治体の管理公園やTwitter、釣具屋にアップされている情報から過去の釣果実績のデータを収集してこれらを一括で管理する仕組みをつくりました。 こうして収集、整形したデータを利用した分析結果をもとに、宮城にヒラメ釣りに行くと、8枚釣ることができたそうです。また、そのほかの魚も大漁でした。ちなみにヒラメは一度の釣りで1枚釣れたら良いと言われているそうです。このシステムは開発途中とのことですが、仕事ではなくても趣味でデータサイエンスの実践は可能だということです。さいごに、この釣果予測で使った気象データが、仕事であるデータサイエンス業務のなかで役立ったケースを挙げ、自分の趣味、好きなことややりたいことを追求するのが最も大事なことで、技術はあとからついてくる。つまり、まずは目的を持つことが重要だというメッセージを学生に強く伝えていました。   データ活用とアナリティクス・ライフサイクル つぎに、ビジネスにおけるアナリティクスについてSAS Japanの畝見による講演です。 導入では、アナリティクスに関するキーワードである「機械学習」「ディープラーニング」「人工知能(AI)」などを一枚の図に整理し、それぞれの単語について説明をしていました。 前半は、ビジネス課題の解決にアナリティクスが活用されている事例の紹介です。「顧客理解・マーケティング分析」分野では、ダイレクトメールの配信を効果的にするためにどういった顧客をターゲットにすればよいかを探索する事例、商品の購入履歴や商品への評価をもとに顧客へおすすめ商品を提案するため用いられている決定手法の説明がありました。「不正検知」分野では、マネーロンダリングなどの不正行為を検知するために用いられている複数の手法の説明があり、「品質管理・異常検知」分野では、教師なし学習による異常検知の説明と、実際に航空会社においてエンジン部品故障を予測するために部品のセンサーデータを利用し、修理が必要な状態になる20日以前に故障の予兆を検知し可視化することを実現した事例の紹介がありました。また、品質管理ではブリヂストンにおけるタイヤ生産システムを自動化し品質のばらつきを低減した事例や、ある半導体メーカーは、従来の品質管理の取り組みに加え、ディープラーニングを取り入れた画像認識技術を追加して品質管理を強化しているなどアナリティクスの進化が応用されている事例の紹介がありました。 他にも、スポーツ関連企業では、スタジアムにあるカメラでサッカー選手の背番号を撮影し、各選手のパフォーマンスを分析するため、ディープラーニングによる画像認識が用いられているなどさまざまな業務・業種でアナリティクスが利用されているとのことです。 後半は、AIとアナリティクス活用の課題と対策についての話です。まず、とある企業でAI・機械学習を導入するプロジェクトがうまくいかなかったストーリーを提示して、データ活用とアナリティクスで成果を出せない理由を以下の3つに分類しています。 データハンドリングの課題(取得・加工・品質・準備) モデリングの課題(スキル課題や結果の一貫性など) モデル実装の課題(価値創出とガバナンス、実行と評価) ここで、「データ活用とアナリティクスで成果を出す=ビジネス課題の解決」には、 Data:アクセス、クレンジング、準備 Discovery:探索、分析、モデル生成 Deployment:モデル管理、組み込み、モニタリング の一連のプロセスからなる循環的な取り組み(アナリティクス・ライフサイクル)が必要だとし、ひとつひとつのステップについての説明がありました。そして、ビジネス価値の創出には、「"問い"→データ準備→探索→モデリング→"問い"→実装→実行→評価→"問い"」という8の字のアナリティクス・ライフサイクルも効果的であるという説明がありました。 さいごに、データサイエンティストの役割として求められることはビジネス価値の創出に貢献することで、そのためにはアナリティクス・ライフサイクルを迅速かつ丁寧に進めることが重要だと伝えていました。   SAS student Data for Good communityの紹介 セミナー内では、学生によるデータサイエンスの学びの例ということで、データを活用して社会的な課題を解決する「Data for Good」への取り組みを発表しました。そして、学生が集まってData for Good活動をするサークル「SAS student Data for Good community」を発足することと、その活動内容や意義についての説明をしました。第2回セミナーで追加的な情報をお伝えする予定です。   講演のあとには、軽食をとりながら講演者と参加者で歓談をしました。さまざまな専攻・学年の方が参加しており、講演者への質問や参加者どうしの会話が絶えず貴重な交流の場となりました。   次回の学生向けセミナー「データサイエンティストのキャリアと活躍のかたち」は1月31日(木)に開催予定です。みなさんの参加をお待ちしております。  

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SAS Global Forum 2019 で発表しよう(学生向けプログラムあり)

全世界のSASユーザーが集う年次のイベント SAS Global Forum。 次回は2019年4月28日から5月1日まで、米国テキサス州ダラスで開催予定です。 現在、SAS Global Forum 2019での発表演題を募集しています。 本イベントは、600を超えるセッションでワークショップ、プレゼンテーション、e-ポスター、デモおよび交流プログラムが用意されており、アナリティクス活用についての事例やテクノロジーが多数紹介されます。昨年は5400人もの登録者があり、世界中のデータサイエンティストと情報交換が可能です。(2017年の様子を過去のブログで紹介しています。その1, その2, その3) 学生向けのプログラムも用意されており、多くの大学生・教育関係者が参加します。 Student Ambassador Program ... 「学生大使」として無料でイベントに招待(旅費や宿泊代もサポートされます!) Student Symposium ... 学生がチームで戦うコンテスト。ファイナリストはイベントに招待されます。 Academic Summit ... 学生と教育関係者向けの講演と交流プログラム。昨年、参加した日本の学生によるレポートはこちら。 ビジネスやアカデミアのユーザーが一堂に会するグローバルイベントで、学生が自身の分析・研究・提案を発表することで、ビジネスやアナリティクスの専門家からのフィードバックにより自身のアイデアを深めると同時に、国際的にネットワークを広げることができます。 まずは、10月22日の締切までにアブストラクトを投稿しましょう! SAS Japan アカデミア推進室では、投稿に向けて学生の皆さんをサポートいたします。 興味のお持ちの方は JPNAcademicTeam@sas.com までご連絡ください。

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SAS Global Forum Academic Summit レポート

4月8日から9日まで、米国コロラド州デンバーにおいて、年次のSASグローバルイベント「SAS Global Forum」が開催されました。 今年のSAS Global Forumには、2月に開催された和歌山県データ利活用コンペティションにてSAS賞を受賞した専修大学のチームを招待しました。 SAS Global Forumでは、毎回、学生・教員が参加するAcademic Summitが開催されますが、今年も4月8日に開催された本イベントをレポートいたします。

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SAS Global Forum 2018 Student Ambassadors の申込が締切間近です!

Student Ambassadors 先週、ワシントンDCで開催されたAnalytics Experience 2017には、筑波大学の学生3名が参加し、ポスター発表を行いました。学生による参加レポートは直近のブログ記事でも紹介しています。[レポート1] [レポート2] [レポート3] このように、SASでは、ビジネスやアカデミアのユーザーが一堂に会するグローバルイベントで、学生が自身の分析・研究・提案を発表する機会を提供しています。ビジネスやアナリティクスの専門家からのフィードバックを得ることで、自身のアイデアを深めると同時に、SASネットワークを広げることができます。特に、SASの最大のカンファレンスであるSAS Global Forumでは、SASソフトウェアを活用した研究発表を行う学生の中から「学生大使」 (Student Ambassadors) を任命し、他の参加者に紹介するとともに、SAS Global Forumに無料で招待しています(旅費や宿泊代もサポートされます!)。Student Ambassador Programの詳細については、こちらをご覧ください。 次回のSAS Global Forum 2018は米国コロラド州デンバーにて2018年4月8日から11日まで開催されます。今回は24名のStudent Ambassadors が選ばれる予定です。 応募方法: 投稿ページからSAS Global Forumにabstractを投稿し、submission numberを取得 応募ページからStudent Ambassadorsに応募 詳細はこちらをご覧ください。 締切は10月12日です。まずはabstractを投稿しましょう! 投稿・論文作成にあたり、SASの分析 環境や発表準備のご支援が必要な場合は、弊社でサポートいたします。Abstractを投稿された場合および、ご質問・ご要望などは下記のメールアドレスまでご連絡ください。 JPNAcademicTeam@sas.com 前回のAmbassadorの発表内容については、こちらから検索して参考にしてください。 なお、選ばれた一部の投稿は、Model Assisted Statistics and Applications (MASA): An International Journal Special Issue, IOS Press に論文を掲載することができます。トピックは、アナリティクス、ビジネス・インテリジェンスまたはビジネス・アナリティクスである必要があります。

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小林 泉 0
筑波大学学生によるAnalytics Experience 便り(2日目)

現地時間 2017/9/18,19,20 にてSASの秋のグローバルイベントである、「Analytics Experience 2017 (以下AX2017)」がアメリカ合衆国ワシントンDCで開催中です。前回に引き続き、今回は、日本から参加している筑波大学理工学群社会工学類経営工学主専攻4年生の村井諒さん,小林大悟さん,白鳥友風さん3名による参加レポート2日目を掲載します。 e-Poster部門@AX2017 発表への道のりby 筑波大学学生 昨日に引き続き、アナリティクスの最先端を行く発表が次々に行われていく中、私たちは今回の参加目的である二日目正午のStudent e-Poster部門の発表に臨みました。 イベントセッション情報:「Optimization of discounts at a retail store based on POS data keeping customer purchasing experience」 Student e-Posterは、学生がSASの製品を用いてアナリティクスの価値および可能性を提供する場です。学生たちは自身が作成したポスターを基に参加者にプレゼンテーションを行います。このセッションでは一方的な発表ではなく、ポスターを見に来たデータサイエンスに携わる教育関係者や企業関係者の方々と対話形式で発表の内容に関する意見を交換します。 今回のポスター発表は筑波大学理工学群社会工学類経営工学主専攻の目玉授業であるマネジメント実習で行った発表の内容を基に行ったものです。マネジメント実習では、学生がデータサイエンティストとして実データの分析から経営改善案の作成までを行う講義であり、ビジネスにおけるデータサイエンスの重要性を学ぶことができます。講義は10週にわたって行われ、プロのデータサイエンティストの方々からアドバイスを受けながら、アナリティクスを通じて改善案を練っていきます。これらの一連の取り組みは、同大学主催のビジネスデータ分析コンテストと平行して行われ、最終発表ではデータの提供企業の経営層の方を前に発表をし、その場で表彰が行われ、かつフィードバックを受けるという内容です。 参考:「SAS、大学におけるデータ・アナリティクス教育の質的向上のため、筑波大学に分析環境を提供」 私たちはSAS Enterprise Guideを用いて、小売店のPOSデータから価格と販売数量の関係を分析し、販売数に寄与しない値引きを明らかにすることで、コストを削減して経営改善を図る手法を提案しました。 今回のStudent e-Posterでは、先に上げたSAS Enterprise Guideや、より高度な分析を行うことができるSAS Enterprise Minerを使用してアナリティクスを行った他大学の学生によるポスターが多数展示され、データサイエンスに携わる方々に自分たちのポスターの内容を説明しました。聴講者の中には、ビジネスの第一線で活躍されている方も見受けられました。 このような環境でのポスター発表を通して、大学の実習講義では得ることの出来なかった、ビジネスに携わるデータサイエンティストとして重要な『最大限に利益を追求する姿勢』を学び取ることが出来ました。 発表中に企業の方から受けた質問の中には、「この手法をいかにして自分たちのビジネスに活かせるか」、「なぜ価値のない値引きだけに着目したのか」、「もっと利益を生み出すためにはまだできることがあると思うが、なぜそれをしなかったのか」といったものがありました。 これらの質問は、実習内では気づけなかった、利益を最大限に追求するビジネスの姿勢に基づいたものです。 事実私たちが提案した、無駄な値引きを明らかにすることによりコストを削減する手法は、経営改善を果たす上での一つの手段でしかありません。 私たちは無駄なコストの削減にのみ注目した価格最適化を行いましたが、価格の最適化は、無駄なコストの削減だけでなく、販売点数の増加や、時間とともに変化する顧客の性質なども踏まえて行うことができるはずです。 私たちは経営改善可能性として「無駄な値引きを減らす」という一つの案にたどり着いた結果、いかに無駄な値引きを無くすかということに固執していました。これは目標が、「経営改善」から「経営改善のための分析」にいつの間にか変わってしまい、分析すること自体に集中しすぎてしまったからです。特に私たちのようにビジネスの経験が少ない日本の学生はこのような方向に進んでしまう傾向があると思います。実際のビジネスにおいては、何が必要なのか、何ができるのかを常に意識し、そのうえでアナリティクスを活用することが重要だと考えられます。このことからビジネスにおいて、取りうる選択肢を柔軟に取捨選択し、最大の利益を求める姿勢を保ち続けることの大切さを実感しました。 このことを私たち学生が日本のデータサイエンス教育から学び取ることができれば、ビジネスに携わるデータサイエンティスト育成がさらに有意義なものになっていくだろうと感じました。 イベントも残り1日となりました。明日も様々なセッションを通し、学び取れることはすべて学び取るという心持で最終日に臨みたいです。

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小林 泉 0
筑波大学学生によるAnalytics Experience 便り(1日目)

現地時間 2017/9/18,19,20 にてSASの秋のグローバルイベントである、「Analytics Experience 2017 (以下AX2017)」がアメリカ合衆国ワシントンDCで開催中です。今回は、日本から参加している筑波大学理工学群社会工学類経営工学主専攻4年生の村井諒さん,小林大悟さん,白鳥友風さん3名による参加レポート1日目を掲載します。 Academic Summit@AX2017 レポート by 筑波大学学生 今回私たち3人が参加しているAX2017の1日目は、AM11:00にスタートしたGeneral Sessionをはじめ、様々な講演が行われました。 中でも最後時間帯である19:00から催されたAcademic Summitについてご紹介させていただきます。 Academic Summitは、AX2017に出席しているデータサイエンスに精通する学生が、学生間や企業の方々との交流を深めるイベントです。このサミットでは、SAS Executive Vice President およびSAS Chief Technology OfficerであるDr.Oliver Schabenberger氏の基調講演や、Gather IQという、クラウドソーシングによってあるトピックに関する問題の解決を図るアプリの説明、女性の技術職としてのキャリアを支援する制度、学生によるアナリティクスのコンテストであるShootout Competition における入賞チーム3組についての紹介がされ、最後に自由な交流の時間が設けられました。 Schabenberger氏は純粋数学を学んだのち、データサイエンスの道へと進むことになった経緯や、現在SAS社が注目しているAmbient AnalyticsとDeep Learningについての説明、さらに自分自身を成長させるための教訓などをお話ししてくださいました。 またGather IQは、SAS社のミッションの一つである社会貢献のためのアナリティクスの価値を非営利で提供するということを体現していたと感じました。 このイベントの最後には自由にコミュニケーションをとる時間が設けられ、参加者の皆様は積極的に情報交換を行っていました。何より印象に残ったのは、同年代で飛び級で大学院に進学した人や、SASR Enterprise Minerを使いこなしモデリングを行っていた人がいたこと、さらに、参加者全員が英語で円滑にコミュニケーションを行っていたことです。 同年代の海外の学生たちがデータサイエンスに対して抱いている思いや、それに臨んでいく姿勢、自身のキャリアに対する考えなどを聞くことで、自分たちがこれからどうやってこの分野で戦っていくべきなのか、そのために何をするべきかなど、改めて深く考えさせられました。 また、意見交換をした際、私たちは英語の能力が十分でなかったということ以前に、初対面の人に話しかけることを躊躇してしまい、インターナショナルな場で積極的にコミュニケーションをとることの難しさを痛感しました。このようなためらいを減らし、自分から積極的に意思疎通を図っていくことの大切さを感じました。 残る二日間、データサイエンスに関する知識やノウハウだけでなく、グローバル人材にとって必要な素養も学んでいけたらと思います。