SAS Global Forum 2016 開催報告①: Opening Sessionで革新的な新アーキテクチャを発表

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また、SAS Global Forumの季節が巡ってきました。このBlogの最初のエントリーは、昨年2015年のSAS Global Forumのご紹介でしたので、Blog開始から早一年がたったということです。いつもご愛読ありがとうございます。このBlogを楽しんでいただいている方々もいらっしゃるようで、嬉しく思います。今年も何回かに分けて、このSAS Global Forum 2016の模様をご紹介をしたいと思います。

今年は、米国ラスベガスで現地時間の4/18-4/21に実施されました。約5,000人のユーザー様やパートナー様が集まる一大イベントです。4/18夜のオープニングセッションに先駆けて、メディア向けの説明会も行われました。

メディア向け説明会が行われたのは、SAS本社

SAS® Viya™ - 今年のイベントにおける最大のニュース

去る2016/4/18に行われたSAS Global Forum 2016のオープニングセッションでは、いくつかの革新的なテクノロジーの発表が行われました。例年と少し進行が異なり、オープニングセッションの後半でSASのCEOである、Jim GoodnightからSASの新しいアーキテクチャについての発表があり、会場がどよめきました。

プレスリリース:SAS、「SAS® Viya™」を発表:オープンでクラウド対応したハイパフォーマンス・アナリティクスとビジュアライゼーションのための次世代アーキテクチャ

 

Jim Goodnightから、アナリティクスをさらに使いやすくし、すべての人が利用しやすいように大きく進化した、SAS Viyaという新しいアーキテクチャの発表を行いました。また、すでに顧客の多くが使用しているSAS9環境と組み合わせてこのSAS Viyaを利用することも可能であるとも話しました。

続けて、SAS Viyaの開発をリードしてきた、Analytic Server Research and DevelopmentのVice Presidentである、Oliver Schabenbergerからこの新しいクラウドベースのアナリティクス&データマネージメントアーキテクチャの概要について説明がありました。

Schabenberger 曰く、

『SASのお客様のアナリティクスへの取り組みや活用方法は様々で、スモールデータからビッグデータ、簡単なアナリティクスから難しい機械学習課題の解決まで非常に多岐に渡ります。ストリーミングデータや蓄積したビッグデータ、構造化データや非構造化データの利用、さらには、個人での利用から数百ユーザーの同時接続利用、クラウドであったりオンプレミスであったり、利用者は、データサイエンティストであったり、ビジネスユーザーであったりなど、様々です。』

『そこで、SASは、データサイエンティストかビジネスアナリストかに関わらず、全ての人が利用することのできる、最新の統合アナリティクス環境を開発しました。SAS Viyaの優れているところは、統合され、オープンな、簡単だが非常にパワフルであり、クラウド環境に適しており、マルチ・クラウドアーキテクチャである点です。』

メディア各社の記事もご参照ください。

 

SAS Viyaについては、今後もこのblog上でも継続的に情報をご提供していきます。

SAS Customer Intelligence 360 と SAS Analytics for IoT の発表

このオープニングセッションでの注目はSAS Viya以外にもありました。

その他の新製品情報として、SAS Customer Intelligence 360, SAS® Forecast Studio, SAS® Event Stream Processing, SAS® Cybersecurityが紹介されました。

プレスリリース:「SAS® Customer Intelligence 360」がアナリティクス主導のデジタル・マーケティング実現の決め手に

 

また、Executive Vice President 兼 SAS Chief Revenue OfficeであるCarl Farrellより多様性のあるSASの活用事例が紹介されました。

その一つは、インドに拠点を置くIdea Cellular Ltdの事例です。この企業は、約10億件のデータを毎日処理しています。これはSASのHigh-Performance Analyticsテクノロジーによって初めて実現されました。

また、Macy’sのCustomer Intelligenceプロジェクトでは店舗内を散策する顧客にリアルタイムオファリングをすることで、パーソナライズされた最適なタイミングでのカスタマーエクスペリエンスの実現に注力しているという事例も紹介されました。

さらに、営利企業以外、すなわち社会貢献の領域でのSASの貢献について紹介されました。一つ目は、チリにおけるジカ熱ウィルスとの戦いにおいてSASが活用されていること、さらには、Black Dog Instituteの事例で、精神疾患を抱えた人々の生活の質の向上の研究に役立っていることが紹介されました。

Technical SupportのSenior Vice PresidentであるAnnette Harrisは、SASユーザーは、ユーザーコミュニティにおいてお互いにサポートしあう貴重な伝統があると述べ、コミュニティにおけるSAS Super User達の活躍を称賛しました。つづけて、複雑でセキュアな環境においてSASをどのようにシームレスに統合すれば良いかについての、非常に価値のある洞察をSAS社に提供してくれたとして、Federal Reserve Bank of St. LouisのTreasury Officerである、Jeromey Farmerを、2016年のSAS User Feedback アワードの受賞者として表彰しました。

SAS Executive Vice President and Chief Marketing OfficerであるRandy Guardからは、SAS® Analytics for IoTのリリースがアナウンスされ、市場動向について見解が述べられました。

プレスリリース:「SAS® Analytics for IoT」が膨大なストリーミング・データの分析・活用を容易に

 

『ビジネスとテクノロジーの領域にデジタルトランスフォーメーションの波が押し寄せている。IDCレポートによれば、2017年の末までに、世の中の2/3の企業のCEOがトップアジェンダとして、全社レベルのデジタルトランスフォーメーションを掲げるだろう』

Randy Guardは、さらに、企業は、昨今の顧客の要望として以下を挙げ、これらの領域はまさにアナリティクスが得意とする領域であり、デジタルトランスフォーメーションの推進のために、SASが引き続き顧客を支援するために投資していく領域であると話しました。

  • ストリーミングデータの活用
  • 自分たちのアプリケーションにアナリティクスを組み込みたい
  • セルフサービス型のSoftware as a Service(SaaS)環境
  • IoTでどのようにマネタイズするか

40周年を迎えたSAS

SAS社は創立40周年を迎えました。

Goodnight曰く、

『当初は、たった一つのシングルマシン環境で動くただ一つの製品しかなかったが、今では数十ノード環境でも動作する200以上の製品を提供するにいたっている。振り返ると、以前はコンピューターは、1秒間に500個の命令しか処理できなかったが、今では、1秒間に20億~30億の命令を処理できるほど性能が向上した。初期のデータストレージデバイスは、5GBバイトのテープで約60cmほどであったが、現在では、Kカップ(最近のエスプレッソマシンのあの小さい一杯用のカップ)サイズで1.2TBを格納可能になった。』

Goodnightは最後に、この40年の中でのキーとなる出来事を二つ挙げました。一つは、1980年代にリリースされたMVA(マルチ・ベンダー・アーキテクチャ)であり、これにより、SASソフトウェアは、すべてのプラットフォーム上で動作することが可能となりました。そしてもう一つが、分散並列コンピューティングのリリースです。

オープニングセッションは、1970年代から今日までの世界のニュースを振り返る映像と、70年代から2010年代までの直近のヒット曲をメドレーで演奏したライブ・ショーで締めくくられました。

オープニングセッションの様子は、こちらからOn Demandでご覧いただくことができます。

http://sasgf16.v.sas.com/category/videos/general-sessions

メディア各社の記事も是非ご参照ください。

 

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About Author

小林 泉

OSSイノベーション推進室 室長 兼 Viyaビジネス推進グループ部長

1999年SAS Institute Japan入社後、通信・製造・小売・官公庁を中心に顧客分析やサプライチェーン最適化などのアナリティクス・プロジェクトにて、データウェアハウスやアナリティクス・プラットフォームの設計/構築からアナリティクスのコンサルティングを担当。その後、プリセールスとしてSASアナリティクス・ソリューションの提案、ビッグデータ活用やSAS on Hadoopの立ち上げ、普及活動に従事。 データのリアルタイム分析と、大規模分析基盤アーキテクチャ、機械学習についての豊富な知見、経験を持つ。 2016よりSAS Viyaを担当し、OSSの世界へ新しい価値を提供するビジネスを推進

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