オープンソース予測をSASで加速する(2/3)

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この記事はSAS Institute Japanが翻訳および編集したもので、もともとはMike Gillilandによって執筆されました。オリジナルはこちらです(英語)。

またこれは、ゲストブロガーのジェシカ・カーティス(Jessica Curtis)とアンドレア・ムーア(Andrea Moore)による3部構成記事の第2部です(第1部はこちら)。

SASがオープンソースにもたらす価値

何よりもまず、SASは予測用の入力データを分散処理します。SASは時系列予測のためにデータをインテリジェントに分割する方法を理解しており、例えば、時系列グループが様々なワーカーノードにまたがって分割されることはありません。その上で、SASはオープンソースのスクリプト群そのものを複数のワーカーノードにまたがって分散させ、オープンソース・コードの実行を分散処理します。より具体的に言うと、EXTLANGパッケージはPythonまたはRのコードを呼び出す際、個々のPython/Rインタプリタを複数のワーカーノードのそれぞれに振り向けます。その結果、複数の時系列は同時並行で処理されます。このことがスケーラビリティと効率性の観点から何を意味するかを考えてみてください。これにより、あなたは自社/自組織の予測能力を「一つの予測課題の解決」から「組織全体の多種多様な予測課題の解決」へと広げることができるようになります。しかも、より迅速かつ大規模に解決することができます。

例えば、あなたの勤務先がグローバル小売企業だと想像してみてください。あなたのビジョンは、単一の一貫した予測プラットフォームで会社全体の多種多様な予測課題を解決することです。膨大な数のSKUの品揃えの予測から、サプライチェーン全体に展開すべき適切な在庫量の判断、各店舗における労働の最適化に至るまで、あらゆる取り組みにおけるあなたの目標は、アナリティクスに基づく正確な意思決定を推進することです。今日、あなたはちょうど、「財務計画の意思決定のための集計レベルの予測」をR言語で開発するプロジェクトで、最初の作業パスを終えたところだとしましょう。R言語による予測アプローチは多くの点で成功しているように見えますが、あなたは店舗の労働に関する意思決定をサポートするために、これらの予測機能を拡張し、より高粒度なレベルでの予測を開発することを目指しています。予測担当アナリストのチームは小規模であるため、あなたには、多種多様な予測ユースケースに対応するために効率的に処理規模を拡大・拡張できる自動化されたプロセスが必要不可欠です。

集計レベルでの財務計画のために、あなたは1,000個の時系列を実行しています。店舗別および部門別の店舗労働計画の場合、この数はあっという間に10万個へと膨れ上がります。SKU/店舗レベルのサプライチェーン計画では、時系列は数百万個に及びます。これは間違いなく、大規模な予測課題だと思われます。「分散処理に対応したスケーラブルな予測ソリューションのパワーによってのみ克服可能な課題」ということです。ようこそ、SAS Visual Forecasting の領域へ。

どのような大規模な予測課題でも、成功のカギを握るのは自動化です。そしてそれこそ、SASが行うことです。SASは統計的予測プロセスおよびオープンソース・モデルの実行を自動化することにより、お客様のビジネスにおける予測プロセスの効率化を推進します。TSMODELプロシジャとEXTLANGパッケージのパワーにより、SASはオープンソース・モデルの実行時間を加速することで、予測プロセスの効率化を更に推進します。これにより、あなたのチームは「予測モデルを一度に一つずつ作成する負担」が軽減し、真の例外ベースのプロセスへと移行することができます。解放された時間で、事業計画の取り組みや、予測対象を新しい領域に広げる取り組みに注力できるようになります。端的に言うと、少ないリソースで多くのことが行えるようになる、ということです。

いったんモデルを作成した後は、SASが自動的に複数の出力用データセットを生成します。これは単なる予測を超えた機能です。これには「モデルの仕様」、「当てはめ統計量」、「パラメータ推定値」を格納している多種多様なデータセットも含まれています。次に、これらの出力用データセットは ── あなたのご想像通り ── 分散処理にかけられます。このリッチな出力用データはデータサイエンス・チームとビジネス・チームの両方に対し、「重要な需要推進要因」や「モデルの詳細」に関する多くの洞察をもたらします。統計的予測を信用していないビジネス部門の人々と交わしたことのある様々な議論を思い出してください。その点、SASが自動的に作成する出力用データセットは「モデルがなぜ、何を行うのか」を “見える化” するために役立ち、その結果としてビジネス部門側との議論の質が高まり、モデルの採用率が改善されます。

また、SAS Visual Forecasting は、内蔵されているベストプラクティスにより、オープンソース・モデル群の強化も行います。特許取得済みのデータ診断機能やモデル構築プロセスから、リコンサイル(照合調整)機能付きの自動階層型予測機能、さらには、統合型の時系列セグメンテーション機能に至るまで、SAS Visual Forecastingは単なるアルゴリズムを超えたレベルで、様々なベストプラクティスに基づくエンドツーエンドの予測プロセスを提供します。

自動化機能、加速機能、強化機能は全て、お客様の組織のニーズに合わせた規模調整に対応可能です。組織全体の多種多様な予測ユースケースに応じて処理規模を拡大(または縮小)することができます。製品階層やロケーション階層の最下位レベルの粒度まで掘り下げる大量かつ複雑な処理にも対応できる高度なスケーラビリティにより、任意のレベルで予測を実行し、結果を生成することができます。「最初に上位レベルの予測を作成/調整し、それを手作業で下位レベルに落とし込む(脱集計化する)手法」に頼る必要はもうありません。SASは、ビジネス上の意思決定が行われるのと同じレベルで、高品質な予測を自動的に生成します。

第3部に続く

 

 

 

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SAS Japan

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