CTOからのあなたへの招待状 ~リアルワールドのためのグローバルデータサイエンス・ハッカソンイベントを開催~ 世界中のどこかにいる有志のあなたへ 従来からSASをご愛顧頂いている皆様、そして、これから新たに出会う皆様、こちらはSAS Instituteでございます。今回は、非常にInspired+Greatなニュースをお届けさせていただきます。 それは、SASがグローバルでHackinSASというデータサイエンス・ハッカソンイベントを開催するということです! 今回のイベントでは、グローバルで参加者を募集しています。もちろん、従来のSASユーザのみならず、開発者やオープンソースユーザ、学生の方々、Startup企業の方々、またはテクニカルパートナーの方々、誰でも参加可能なイベントです。また、今回イベントの主旨としては、皆様の周りにあるデータを用いて、そのデータから有用な情報を得て、リアルワールドのビジネス課題・社会問題を解決するためのソリューションや、よりクリエイティブなデータの使い道を発見することを目指しています。詳細は後述するイベント詳細情報をご参照ください。 SASは長年、データから有用な情報を得て、その情報をリアルワールドの社会問題・環境問題、そしてビジネス課題解決に貢献できる製品やソリューション、そしてサービスを開発し、そのナレッジを貯蓄してきました。また、たくさんのユーザの方々との関わり合いの中で得られた情報などもとても有益なものでした。ハッカソンイベントはまさに、そのような様々なナレッジや発想を持っている皆様に切磋琢磨できる舞台を提供しています。 まずSASのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼最高執行責任者兼最高技術責任者のOliver Schabenbergerからのメッセージをご覧ください。 クリック! では、イベント詳細情報は下記となります。 1.開催スケジュール ハッカソン全期間スケジュール 2020年12月17日-2021年2月15日 チームとテーマの登録期間。 この期間中に、あなたのチームを結成しましょう。そして、課題を定義し、サマリをご提出ください。 2021年1月―2月 リソース確保期間。 この期間中に、ハッカソンをするための無料イネーブルメントリソースを活用して、優位に立ちましょう。 2021年3月 ハッカソン正式開始期間。 この期間中に、あなたとチームメンバーの創造性を輝かせる時がきます。データとSASを使って課題を解決しましょう。 2021年4月 最終ラウンド期間。 最終ラウンドに参加できるチームが選定され、SAS Vector Labsチーム(SAS Innovation Hub)に紹介され、更なる課題解決のためのアプリケーション開発を行うことが可能です。 Virtual SAS® Global Forum 2021(2021年春に開催予定) 2021年のSAS Global Forumで優勝者の結果が公開されます! 事前ライブキックオフミーティング 2021年1月13日13:00 – 14:00オンラインで開催 開催概要: SASのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼最高執行責任者兼最高技術責任者のOliver Schabenbergerが、この他に類を見ないグローバルハッカソンとは何か、そしてビジネスの課題解決や社会貢献のためにアナリティクス、AI、オープンソースをどのように創造的な方法で活用できるのかについてお話します。 ハッカソンズ・インターナショナルのCEOであるAngela Bee ChanとSASのプロダクト・マーケティング・マネージャーであるMarinela Profiの魅力的な対談が行われます。彼らはこのハッカソンの中でできるコラボレーションと、HackinSASが単なる競争以上の価値あるものであるかをお話します。
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前回のSASブログ「SAS新入社員研修の体験談」では、筆者の同僚がSAS新入社員研修のGlobal Customer Advisory Academyについて概要とオンラインでの実施について紹介しました。COVID-19の影響で、今年度の該当プログラムはオンラインで実施されましたが、昨年度までこのプログラムは、アメリカのノースカロライナ州にあるSAS本社を訪問し、参加するグローバルプログラムでした。本ブログでは、現地での実体験に関して、主にいくつかインパクトなポイントを紹介します。 筆者が当時SASに入社する際に、該当プログラムに参加するチャンスがあり、アメリカ本社の現地に行き、経験したことがありましたので、ここでその経験と感想を共有したいと思っています。まず簡潔に、現地で行われたスケジュールを紹介していきますと、 プログラム名:Global Customer Advisory Academy(以下CAアカデミーと呼びます) プログラム期間:18週間 8週間・アメリカ本社に行き、研修を開始(前半) 4週間・日本オフィスに戻り、実務ローテーションを実践 6週間・アメリカ本社で研修を継続し、完了後に日本オフィスに戻る(後半) 使う言語:英語(ローテーション期間は日本語) では、このプログラムで、現地で行われた時に最も印象的なポイントはいったい何でしょう。下記三つの面から紹介します。 企業文化(価値観と帰属感) グローバル視野と広い人脈 社会責任への意識とチームでのValue創出 それぞれについて、CAアカデミーで、どう遂行されていたのを詳細に紹介します。 1.企業文化 SASのコア価値観:Curious、Authentic、Passionate、Accountableという四つの柱があります。それらはSAS企業文化の最大要素となり、SAS社員も日々それらの素質を持ち、行動していくことが、強く推奨されています。 それらの価値観は具体的にどのようにCAアカデミー研修で表現されているのかといいますと、下記の通りです。 C-Suiteの方々からダイレクトなSASの歴史と戦略の紹介 SASの業界コンサルタントからSASと各業界の関わり方とビジネスモデルの専門指導 各部門の指導者・業界先輩からの激励 現地でのCAアカデミー研修では、直接SASのトップ経営層からSASの過去から、現在と未来を対面で語られるチャンスが複数回与えられています。新入社員として、短時間で、明白にSASという会社はどのようなビジネスをしてきて、これからどの方向に向かっているのかということを把握することができ、会社理念を認識することができるようになっています。アカデミーで、Authenticな会話ができるため、新入社員も各自自分の将来に繋がる会話をすることが多くなっています。そのような環境が備えられていることで、数週間のうちに、自然にSASの企業文化と理念を身に着けていきます。知識を吸収するというよりも、馴染んでいくということに近いです。 また、現地でCAアカデミーに参加した時に、各業界のコンサルタントが定期的に本社オフィスにきて、業界研究知識などを教えてくれました。普段それらのコンサルタントたちは、各地域にいて、とても忙しい方がほとんどです。その中には、会社顧問などをされていた方もいました。筆者が参加した時に、ヨーロッパで仕事されていたある業界リードランクのコンサルタントがSAS本社オフィスに渡航してきて、業界に関する彼の知見を教えてくれました。この教える仕事は、彼たちの本職ではなく、CAアカデミーからの依頼に応じて、自主参加するものなので、そのような単なる仕事に対する熱意だけではなく、後輩を育てる情熱(Passionate)や責任を持つ意識(Accountable)のところは当時の私たちにとっても痛感できました。 SASのCEOであるDr. Goodnightはこう言ったことがありました。 「If you treat employees like they make a difference, they will make a difference」 実際、筆者がSAS本社にいた期間では、まさにこの言葉を実体験することができました。当時入社したばかりで、プログラムに参加した当初は、まだまだ浅い考えや振る舞いをしたこともありましたが、そこでシニアな先輩、指導者の方、マネージャーまで色んな方から励まされて、自分のやったことが有意義であることとして扱ってくれていました。そして、仕事に対する意欲・動力・興味は高められていきました。それはいまになっても、前進するモチベーションになったりすることがよくあります。 また、恥ずかしながら、筆者は物事の根源に当たるものを追求する好奇心を持ち、色んなアイデアを試して、正直に意見を言う人間です。そのような素質は、SASのコア価値観のCurious・Authenticと一致し、CAアカデミーの時から重視されてきました。 そのようなプロセスの過程で、SASのコア価値観と共に、だんだんSASへの帰属感も育てることができました。 2.グローバル視野と広い人脈 SASはグローバル企業ですので、CAアカデミーでは色んな国から、色んな背景を持つ方が一緒に参加しています。さらに、現地では、それらのグローバルの同僚と同じホテルで14週間も一緒に過ごすことで、お互いへの理解を深め、グローバル範囲での深い絆を構築することができました。 そのような環境で、実際日々の研修では、同じ課題に対する広い視野からの違う観点が毎日の研修の中で飛び交っていました。そして、そこからディスカッションの時間が充分に用意され、違う観点のグローバル同僚との会話により、自らの視野も広げていくことができました。そのような違う観点から物事を考える思考力はとても大切なもので、いまでも重視しているものだと思っています。
前回のブログでは、Microsoft AzureストレージサービスのブロックBlobストレージについて軽く紹介し、SASからBlobストレージ中の特定の一つのファイルにアクセスする方法を紹介しました。 第1回リンク:https://blogs.sas.com/content/sasjapan/2020/10/01/sas-azure-blob-1/ しかし、実際のビジネスシーンでは、特定の一つのファイルにだけアクセスする運用はやはり割合的には少ないと考えています。 そこで、今回のブログでは、より効率的に、複数データに同時にアクセスできる方法を紹介します。そしてこれは、Microsoft AzureのBlobストレージをファイルシステムとしてSASサーバにマウントし、SASサーバから便利にアクセスする方法です。 前回と同じように、下記の方法を使うためには、前提条件として、SAS ViyaサーバとBlobストレージがあるAzure間でネットワーク通信ができる必要がありますので、ネットワークセキュリティ条件を確認してから、下記の方法をお試しください。 方法②: BlobストレージをファイルシステムとしてSASサーバにマウントし、SASサーバからアクセスする方法。 Microsoft Azure側: 1.まず、Azureポータルに入り、「ストレージアカウント」をクリックします。(図2-1) 図2-1 2.その配下で、使用されている対象Blob用のストレージアカウントをクリックします。(図2-2) 図2-2 3.そして、表示された左ペインの中で、「アクセスキー」というメニューをクリックします。(図2-3) 図2-3 4.該当ページでは、このストレージアカウントにアクセスするためのキーの情報が含まれているので、その中の、「ストレージアカウント名」と「キー」をメモしてください。あとで接続設定情報を作る時に使用します。(図2-4) 図2-4 5.一層上に戻り、同じくストレージアカウントの左ペインで、Blobサービスの中の「コンテナー」をクリックします。(図2-5)アクセス先のコンテナー名前(例:folderfirst)をメモしてください。あとで接続設定情報を作る時に使用します。 図2-5 以上で、Azure側の準備作業が終わります。次は、SASサーバ側の準備作業を進めていきます。 SAS Viyaサーバ側: 今回、Blobストレージをファイルシステムとしてマウントするには、Blobfuseという仮想ファイルシステムドライバー機能を使います。そのため、事前にSAS ViyaがインストールされているLinuxサーバ側に、そのツールをインストールする必要があります。 このブログで使用しているSAS ViyaサーバはRHEL/CentOS 7.x系のLinuxサーバであるため、Blobfuseのインストールを含めた手順は下記となります。 6.使用するSASユーザで、SASサーバ側にMicrosoftパッケージリポジトリをインストールします。 sudo rpm -Uvh https://packages.microsoft.com/config/rhel/7/packages-microsoft-prod.rpm 7.BlobfuseをSASサーバ側にインストールします。 sudo yum install blobfuse 8.Azureでは、低いレイテンシーとパフォーマンスのため、SSDが提供され、今回はそれを使って、ディレクトリーを作成します。(SSD使わないことも可能ですので、その場合、別ディレクトリーで作成して頂いてかまいません。) sudo mkdir /mnt/resource/blobfusetmp -p sudo chown #YourUserName#:sas /mnt/resource/blobfusetmp
近年、クラウドベンダーが提供するサービスが充実し、より多くのクラウドサービスが誕生してきました。しかし、一つのニーズに対して、複数のサービスを選択できるようになってきているものの、どのサービスが最適なのかを判断することは逆に難しくなってきていると考えられます。最近、SASを活用しているお客様から、「Microsoft社のAzureを使っていますが、これからクラウドにデータを移行して、安くて使い勝手なストレージサービスは何かありませんか」と聞かれたこともありました。 このブログシリーズでは、クラウド上のストレージサービスの一種であるMicrosoft Azure CloudのBlobストレージサービスの概要を紹介した上で、SAS ViyaからそのBlock Blobストレージに格納されているデータへアクセスする方法をご紹介させていただきます。 このブログシリーズは合計2回です。今回のブログでは、まず特定の一つファイルへのアクセス方法をご紹介します。次回のブログでは、より汎用的なアクセス方法、つまり、Blobストレージを一つのファイルシステムとして、SASサーバと連携し、一度に複数のデータにアクセスする方法をご紹介します。ぜひ最後まで、お付き合いいただければと思います。 第1回:https://blogs.sas.com/content/sasjapan/2020/10/01/sas-azure-blob-1/ 第2回:https://blogs.sas.com/content/sasjapan/2020/10/05/sas-azure-blob-2/ Blobストレージとは何か? まず、Blobストレージとは何かを紹介する前に、Blobって何でしょうか、から始めます。聞きなれない方もいらっしゃるかと思いますので。実際、BlobはBinary Large OBjectの略称です。本来はデータベースで用いられているデータタイプの種類で、メディアファイルや、圧縮ファイル、実行ファイルなどのデータを格納する時に使用されているものです。 では、Blobストレージとは何か?Microsoft社の紹介では、こう書かれています。 「Blob Storage は、テキスト・データやバイナリ・データなどの大量の非構造化データを格納するために最適化されています。非構造化データとは、特定のデータ・モデルや定義に従っていないデータであり、テキスト・データやバイナリ・データなどがあります。」 少し言い換えますと、Blobストレージは、ログファイルから、画像ファイルやビデオ・オーディオファイルまで格納できます。もちろん、通常目的でのデータ利用にも対応しているため、データの格納場所として使っても問題ありません。(Microsoft Azureの資料によりますと、4.75 TiBまで可能です。) なぜBlobストレージなのか 前文で少し申し上げたSASのお客様から頂いた質問の中で、「安くて使い勝手の良いストレージサービスは」と聞かれた事に関して、安いというポイントに関しては、下記の図をご覧ください。 ソース:https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/storage/(2020/09/09アクセス時点) ご覧のように、ブロックBlobのストレージサービスは、安価で、かつ非構造化データに対応し、一般目的でのデータストレージとして、非常に向いています。 もちろん、ビジネスケースによっては、様々考慮すべき点(既存環境にHadoop環境があるかどうか、スループット、ビッグデータ等々)もありますが、今回は、主にこのブロックBlobストレージを例として紹介します。 SAS ViyaからBlobストレージにアクセスする方法 ここからは、SAS ViyaからBlobストレージにアクセスする方法をご紹介します。下記の方法を使うために、前提条件として、SAS ViyaサーバとBlobストレージがあるAzure間でネットワーク通信ができる必要がありますので、ネットワークセキュリティ条件を確認してから、下記の方法をお試しください。 方法①: SASのPROC HTTPプロシージャを使って、Blobストレージ内の特定の一つのデータにアクセスする方法。 Microsoft Azure側: 1.まず、Azureポータルに入り、「すべてのリソース」をクリックします。(図1-1) 図1-1 2.その配下で、利用されているストレージアカウントをクリックします。(図1-2) 図1-2 3.次に、表示された左側のメニューの中で、「Blob Service」配下のコンテナーをクリックします。(図1-3) 図1-3 *豆知識: ここで、いきなりコンテナーが出てくることに関して、混乱している方もいらっしゃるかもしれないので、少し解説します。こちらのコンテナーとは、Dockerコンテナーの意味ではありません。Blobストレージサービス配下のデータ格納用のサブ階層のことであり、フォルダーのようなものとイメージしてください。(図1-4) 図1-4 4.上記図1-3のように、その中に一つ「folderfirst」というコンテナーが存在しており、それをクリックすると、中に保管されているデータが見えるようになります。(図1-5) 図1-5 5.ここからが重要なポイントです。特定のデータ、例えば、「sas7bdat」データにSAS Viyaからアクセスしたい場合は、該当ファイルの名前をクリックして、下記のようなプロパティ情報を表示させます。(図1-6) 図1-6
前回は、ビジネス価値創出につながる「オペレーショナル・アナリティクス for Data Scientist」ユースケースの論文を紹介しました。今回は、企業様にとって、クラウド上のインフラアーキテクチャと分析プラットフォームのデプロイメントについて、ご紹介します。昨今、なぜ「コンテナ」が注目されているのか、そして、クラウドやコンテナ上に分析プラットフォームを移行/構築し、活用することに関心があるのであれば、ぜひ最後までご覧ください。 1.Cows or Chickens: How You Can Make Your Models into Containers モデルは特定の作業(新しいデータをスコアリングして予測を出すこと)として役割を果たしてきています。一方、コンテナは簡単に作成し、廃棄し、再利用できることができます。実際、それらは簡単にインテグレートさせ、パブリッククラウドとオンプレミス環境で実行できます。SASユーザは本論文を通じて、簡単にモデルの機能をコンテナに入れることができます。例えば、パブリッククラウドとオンプレミス環境でのDockerコンテナ。また、SASのModel Managerは様々なソース(オープンソース、SAS、コンテナ等々)からモデルの管理を行うことができます。したがって、この論文はそれらの基本知識と、どのようにSASの分析モデルをコンテナに入れることをメインに紹介します。 2.Orchestration of SAS® Data Integration Processes on AWS この論文では、Amazon Web Services(AWS)S3でのSASデータインテグレーションプロセスの構成について説明します。例としては、現在サポートしているお客様がクレジット報告書を生成するプロセスを毎日実行しています。そして、そのお客様の対象顧客は1カ月ごとに1回その報告を受け取ります。データ量としては、毎日に約20万の顧客情報が処理され、最終的に毎月約600万人の顧客へ報告することとなります。プロセスはオンプレミスデータセンターで始まり、続いてAWSのSASデータインテグレーションでAPR計算が行われ、最後にオンプレミスデータセンターで報告書が生成されます。さらに詳しい情報としては、彼らのアーキテクチャ全体はマイクロサービスを使われていますが、同時にAWS Lambda、簡易通知サービス(SNS)、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)、およびAmazon Elastic Compute Cloud(EC2)などの独立した高度に分離されたコンポーネントも使われています。つまり、それらにより、データパイプラインに対するトラブルシューティングが簡単になっていますが、オーケストレーションにLambda関数を使用することを選択すると、プロセスがある程度複雑になります。ただし、エンタープライズアーキテクチャにとって最も安定性、セキュリティ、柔軟性、および信頼性もあります。S3FやCloudWatch SSMのようなより単純な代替手段がありますが、それらはエンタープライズアーキテクチャにはあまり適していません。 3.SAS® on Kubernetes: Container Orchestration of Analytic Work Loads 現在、Big Dataの時代で、Advanced analyticsのためのインフラストラクチャに対するニーズが高まっています。また、分析自体に対して、最適化、予測が最も重要領域であり、小売業、金融業などの業界ではそれぞれ、分析に対する独自の課題を抱えています。この論文では、Google Cloud
今回は「オペレーショナル・アナリティクス for Data Scientist」をメインテーマとしてご紹介します。企業で分析業務を行うデータサイエンティストの皆様はご存知の通り、モデルは開発しただけでは意味がありません。そのモデルを業務に実装(デプロイ)してはじめて、ビジネス課題を解決し、価値を創出することができるわけです。SASが長年蓄積してきたナレッジをご覧ください。 1.Using SAS® Viya® to Implement Custom SAS® Analytics in Python: A Cybersecurity Example この論文は、SASの分析機能により支えられているプロダクションレベルのアナリティクスソリューションを開発しようとしているデータサイエンティストを対象としています。本文では、SAS ViyaとCloud Analytics Service(CAS)に基づく、CASの構築基盤とサイバーセキュリティを説明します。そして、SASアナリティクスを本番環境でPythonで実装する方法を説明します。 2.What’s New in FCMP for SAS 9.4 and SAS Viya この論文では、下記いくつかポイントをメインとして議論していきます。まず、SASが提供しているFunctionコンパイラー(FCMP)の新しい特徴を紹介し、それから主にFCMPアクションセットを中心とし、リアルタイムアナリティクススコアリングコンテナ(ASTORE)とPythonのインテグレーションについても説明します。それらの説明により、SASの新しいテクノロジーに対し、更なる理解を頂けることを期待しています。 3.Influencer Marketing Analytics using SAS® Viya® この論文はSAS Viyaを使って、マーケティングアナリティクスを行う事例を紹介します。近来、マーケティングはますますインフルエンサーが大きな役割をしめるようになってきています。それらのインフルエンサーたちはソーシャルメディアのコンテンツ作成者であり、多くのフォロワーを持ち、人々の意見に影響を与え、購入を検討する人々にも影響を与えています。インフルエンサーマーケティングは、より伝統的なマーケティングチャンネルと同じようにコストがかかるため、企業にとって最も効果的なインフルエンサーを選択することは非常に重要です。 こういった背景において、この論文では、ソーシャルメディアで本当に影響力をもつ人、そしてその影響程度はなにかについて分析することを目指しています。ケーススタディは、感情面の影響を与えることに焦点を当てています。また、多くのフォロワーを持つインフルエンサーとその色んな投稿とアクティビティを分析します。実施するには、Pythonのライブラリとコードが使用されます。次に、彼らのアクティビティとネットワークを分析して、それらの影響範囲を分析します。これらの分析には、SAS Viyaのテキストおよびネットワーク分析機能が使用されます。データ収集ステップ(Python)はクライアントとしてJupyter Notebookを使用していますが、分析ステップは主にSAS Visual Text Analytics(Model Studio)とSAS Visual Analyticsを使用して行われています。 4.Take
前回に引き続き、SAS Global Forum 2019で公開された論文をご紹介します。今回は、SASユーザを含め、SAS言語とオープンソース言語の機能を共に活用することで、様々なビジネス課題に対応できるようなコーディング事例をいくつかピックアップします。 1.Deep Learning with SAS® and Python: A Comparative Study ご存知の通り、SASはディープランニングに関する専門性の高いかつ豊富な機能と製品を提供しています。この論文では、SASとPythonに対し、それぞれ違うデータタイプ(例えば:構造化と非構造化、イメージ、テキスト、シーケンシャルデータ等々)を使ったディープラーニングのモデリングを比較する論文となります。主にSAS環境でのディープランニングフレームワーク、そして、SASとPython言語のディープランニングプログラミングの違いによって、それぞれのメリットとデメリットの紹介となります。 2.Utilization of Python in clinical study by SASPy Pythonは近年最も使われているプログラミング言語になってきました。そして現在、機械学習とAI領域でもよく使われています。Pythonの一番のアドバンテージはその豊かなライブラリを通じ、多種多様な分析をインプリメントできることです。SASは臨床研究領域で最も強力な分析製品でありながら、さらにPythonを使うことによって、そのレポーティング機能、例えば、データ管理、データ可視化を拡張できます。これもSASプログラマーユーザのキャリアに対し、潜在的なメリットです。その様な背景において、SASPyはその可能性を実現します。SASPyはPythonコードの中でSASのセッションをスタートできるPythonパッケージライブラリとなります。この論文では、基本的なSASPyの使用方法とSASのデータセットを処理するヒントについて紹介しています。そして、Pythonを使って、臨床研究で使えそうなレポーティング機能について検討します。 3.Everything is better with friends: Executing SAS® code in Python scripts with SASPy SASPyはSASがPythonプログラミング用に開発したモジュールで、SASシステムに代わるインタフェースを提供しています。SASPyを通じて、SASプロシージャはPythonスクリプトと構文で実行することができ、かつ、SASデータセットとそれに相当するPythonデータフレームの間にデータを転送することも可能です。それにより、SASプログラマーはPythonの柔軟性を利用してフロー制御を行うことができ、PythonプログラマーはSAS分析をスクリプトに組み込むこともできます。この論文では、Pythonスクリプト内で通常のSASコードとSASPyの両方を使用した一般的なデータ分析タスクの例を幾つか紹介し、それぞれの重要なトレードオフを強調し、多種プログラミング言語ユーザになれることの価値を強調しています。SAS University Edition用のJupyterLabインタフェースを使用し、それらの例を再現するための説明も含まれています。それらのSASとPythonのインテグレーション例はJupyter Notebookとしてダウンロードできます。 ダウンロード:https://github.com/saspy-bffs/sgf-2019-how 4.Modeling with Deep Recurrent Architectures: A Case Study of
例年と同様に、SAS Instituteはグローバル各国でフォーラムを開催しました。日本ではSAS Forum Japanと題して6月11日に東京の六本木で開催され、また、アメリカSAS本社はダラスでSAS Global Forum 2019を開催(4/28~5/1)し、その中では多数の論文が発表されています。本シリーズでは、これらの論文の中から、OSSとSASプラットフォーム製品のユースケース、OSSコーディング開発・運用事例、クラウドアーキテクチャの設計と運用等々の注目された内容を選別した上で、4回に分けて紹介していきます。 第1回「OSS言語から活用できるオープンなSASプラットフォーム」 近年、OSS(オープンソースソフトウェア)プログラミング言語が数多くのデータサイエンティストや企業によって利用され、分析モデルが開発されています。PythonやR、Luaなどデータサイエンティストや開発者たちに好かれたプログラミング言語はアナリティクス業界に革新をもたらしました。SASはそれらのOSSユーザと企業の要望に応じ、従来のSASユーザとOSSプログラミングユーザーたちが共同作業、かつ連携できるようなプラットフォームを提供しています。 今回は、OSSユーザがどのような方法を利用し、SASプラットフォーム上で自由自在なデータ分析を行えるのかをテーマとし、SAS Global Forumで公開した論文をご紹介します。 1.Open Visualization with SAS® Viya® and Python この論文では、オープンソース言語の一つであるPythonに関し、SAS ViyaのSWAT(Scripting Wrapper for Analytics Transfer)を通じて、メインにオープンソースのグラフィックテクノロジー、特にPythonのMatplotライブラリ、そして現在主流となっているD3の可視化フレームワークとのインテグレーション技術について紹介しています。本文で用いた例は、統計プログラミングのサンプルを使って、Jupyter NotebookからSAS Viyaの機能を呼び出し、最終的に、mpld3で作られた静的なグラフを動的グラフに変更した例となります。 2.SWAT’s it all about? SAS Viya® for Python Users SASは2016の7月にPythonライブラリSWATをリリースしました。それにより、PythonユーザはSASのCASに接続して、SAS Viyaの各種機能を使えるようになりました。SWATを利用することで、SAS言語バックグラウンドを持っていないユーザには、SAS言語ユーザと同じくCASとSAS Viyaの各種機能を使用できるようになります。この論文では、Python SWATを通じて、CASセッションへ接続し、PythonからCASへデータをロードし、さらにCASアクションで実行して分析する一連作業をデモンストレーションの形で紹介します。使用するデータは、SASほかのアプリケーション、例えばVisual Analyticsなどでも利用できる様子を紹介します。 3.Deploying Models Using SAS® and Open Source 近来、機械学習と人工知能の議論はほとんどの時間がモデル開発の議論に費やされています。しかし、モデルによって得られる洞察をどのように効率的にビジネス価値創出に適用するかに関してはほとんど議論されていません。この論文では、モデルの構築に応じ、Docker、Flask、Jenkins、Jupyter、Pythonなどのオープンソースプロジェクトとの組み合わせで、SASを使用してモデルを展開するためのDevOpsプリンシパルの使用例を紹介します。例に使われている関連アプリケーションはグローバルなユーザベースを持つ資産上のレコメンド・エンジンとなります。この使用例は、セキュリティ、待ち時間、スケーラビリティ、再現性に直面する必要があることをめぐってディスカッションします。最後に、その解決策となるソリューションとその課題となる部分を含めて説明します。 4.SAS®