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意思決定の構造をあらためて整理する

はじめに 昨今、AIをはじめとするさまざまな技術が登場する中で、「より良い意思決定」へのIT技術の貢献の仕方そのものが、新しい段階に入りつつあります。 AIエージェントやエージェンティックAIのトレンドで謡われているような、意思決定の自動化自体は、決して新しい話ではありません。ルールベース、最適化、予測モデルなどを用いた意思決定の自動化は、従来から多くの業務においてシステムによって実行されてきました。 一方で現在起きている変化は、単なる自動化の延長ではありません。 意思決定が エージェンティック(自律的)に実行され、人が事前に設計することなく、状況に応じて意思決定フローを創造し実行されるようになりつつあります。同時に、意思決定の自動化は一部の成熟した企業や部門に閉じたものではなく、より多くの人や業務に 民主化されつつある と言えます。これが昨今のエージェンティックAIのトレンドの本質です。 この変化に伴い、意思決定に求められる要件も、変化してきています。 こうした状況を踏まえると、どのAI技術を使うかを議論する前に、そもそも意思決定とは何で構成されているのか、そして AI技術はそのどこに、どのように貢献しうるのかを、理解しておく必要があると考えるに至りました。 本稿では、そのための前提として、意思決定の構造をあらためて整理します。目的は、特定の技術や手法を論じることではなく、より良い意思決定の実現のために、AI技術をどこにどのように適用すべきかを考えられるようにすることです。 意思決定とは何か あまり厳密にそして学術的に定義することは避けます。本稿における意思決定とは、利益を追求する、あるいは昨今はサステナブルな経営目的に、複数の選択肢の中から、ある目的に照らして目的関数を最大化する行動を選択するプロセスを指します。 意思決定は、単一の判断行為ではありません。情報の収集、分析・評価、選択、ルール準拠、実行、そして結果の受容までを含む、一連のプロセスとして捉える必要があります。 したがって、意思決定の良し悪しは、結果だけで評価されるべきものではなく、以下のような構造の要素それぞれを注視する必要があります。 意思決定を構成する6つの要素 意思決定を構造として捉えると、以下の6つの要素に分解することができると筆者は考えます。 1. スピード(Speed) 判断までに要する時間です。意思決定が遅れることは、それ自体が機会損失を生みます。細かく見ると、意思決定プロセスの開発とデプロイまでの時間、あるいはリアルタイムの応答性など、準備と実行それぞれが関係してきます。 昨今のトレンドから参入してきたエンジニアには意外と見過ごされがちですが、エージェンティックな意思決定においても、エージェントシステムとしての応答速度だけではなく、そのエージェンティックAIに組み込まれる「モデル」の開発・デプロイメント時間も重要であり、実は後者の方が実験的なプロセスを繰り返す必要があり時間がかかります。 2. 質(Quality) 意思決定がどれだけ望ましい結果をもたらす確率を高めているか、すなわち期待値や予測精度を指します。 質は経験や勘に委ねるものではなく、測定・評価され、改善される対象であるべきです。こちらも誤解されがちなこととして、過去のデータだけを学習データに使用することで、バイアスが含まれたモデルを作成してしまうことに注意が必要です。 3. 説明性(Explainability) なぜその判断に至ったのかを説明できるかどうかです。 意思決定がエージェンティックかつ民主化されるほど、膨大な量とスピードで実行された意思決定の判断理由を後から検証できること、管理者である人間が説明責任を果たせることが重要になります。 4. 再現性・一貫性(Consistency) 同じ条件であれば、同じ判断がなされるかどうか。 属人性を排し、意思決定の品質の下限を保証するための要件です。これは自動化が進むほど、重要性が増します。 5. 学習性(Learning) 意思決定の結果をもとに、外界(顧客や製造装置)とのインタラクションによって得られた結果をもとに、プロセスやルール、モデルをタイムリーに改善できるかどうか。 意思決定は一度自動化すれば終わりではなく、継続的に学習し、進化し続ける必要があります。 6. 目的整合性(Objective Alignment) 個々の意思決定およびその連鎖が、経営目標や組織の目的と整合しているかどうか。 この要素を欠くと、局所的には合理的な判断が、全体としては価値を損なう結果を招きます。例えばキャンペーンは営業部隊のKPIを向上しますが、サプライチェーンのKPIを悪化させることが多く、企業内のバリューチェーン全体を目的関数にすることが本来重要です。 これらの要素のバランスを測ることが重要 これら6つの要素は、どれか一つだけを最大化すればよいものではありません。スピードを重視すれば質や説明性が犠牲になり、再現性を重視すれば学習が止まることもあります。より良い意思決定とは、これら6要素をバランスよく満たし、継続的に改善していくことに他なりません。 攻め・守りの意思決定との関係 最後に、これまで本ブログで取り上げてきた「攻めの意思決定」「守りの意思決定」を、本稿で整理した6つの要素にマッピングしてみます。 参考1:守りの需要予測から、攻めの収益最大化への転換をするために 参考2:そのデータ活用は攻め?守り? 守りの意思決定は、再現性、説明性、目的整合性が特に重要となる意思決定です。既存プロセスを安定的に回し、品質の下限を保証することが求められます。

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AI技術への投資価値判断~”何ができるか”ではなく”どんな価値を提供するか”で判断すべき

AI投資におけるバイアス 昨今、AIというと主に生成AI、LLM、Copilotなどの技術を指していることが多いですよね。それは、IT市場が長年そうであるように、「新奇性バイアス」(新しいものを過大評価してしまう人間の脳の特性)や、FOMO効果(取り残されることへの不安)、さらには「ハロー効果」(肩書にひきずられる心理現象)など、いわゆる認知バイアスによって、認知や期待がゆがめられている影響もあります。また、それに乗じて、もちろんビジネスにおける競争戦略としては当然なのですが、新しいテクノロジーでマーケットに参入したい企業や、関心を集めたいメディアも、こぞって流行りの単語を使うため、人間の認知バイアスをさらに増幅させる構造がそこにあるためです。 しかし、そうしたバイアスが実は事業会社が適切に行動することを阻害しているのもまだ事実です。今回は、そういったバイアスに惑わされずAIへの投資をより適切にするための一つの考え方をご紹介します。 AI技術への投資判断の評価がしづらい理由 AI技術は、冒頭で触れたようにさまざまな認知バイアスの影響を受けやすく、企業が自らの戦略を十分に整理しないまま、「導入そのもの」が目的化してしまうケースが少なくありません。もちろん、企業・組織自身が自社の課題を正しく見つめ、成長戦略の中でどのようにAIによる価値を享受していくかを計画的に検討し、推進している企業も存在します。ただし、それが多数派かというと、決してそうではないのが実情です。 AI導入が目的化してしまっている企業・組織では、次のような混乱をよく目にします。 AIの導入が、LLMやチャットシステムの導入そのものと同一視されている AI Agent、Agentic AI、Copilotといった概念の違いが曖昧なまま議論が進んでいる 技術要素と提供価値が混在したまま語られている 重要度の整理がされていないため、「とりあえず何でもPoC」という状態に陥っている プロフィット部門である業務部門が十分に巻き込まれず、コストセンターであるIT部門やDX部門、データサイエンス部門が、技術や基盤の導入目的だけで検討を進めてしまっている その結果、「結局、我々はAIでどのような価値を生み出そうとしているのか」という点について、組織内で明確なコンセンサスを得ることなく、IT部門やDX部門を中心に個別の施策やPoCだけが増えていきます。これは技術の問題ではなく、目的が定義・共有されていないことに起因するものです。 AI活用が叫ばれて久しい中で、経営層から「成果の実感がない」と感じられる理由の多くは、「どの価値の話をしているのかが整理されていない」ことにあります。 そこで本稿では、AIという一言では括れない幅広い提供価値と、それを支える関連技術を整理することで、経営層と現場、部門間の共通理解を促し、適切な投資判断と、より確実な成果創出につなげるための一助としたいと考えています。 分類の基準:AIは「技術」ではなく「提供価値」で整理すると投資判断に使える AIの話題になると、IT部門やDX部門、さらにはメディアにおいても、技術スタックやモデル、アルゴリズムの種類から議論が始まりがちです。しかし、売上向上やコスト削減の責任を担う業務部門の外側で、技術の話に終始するアプローチでは、言うまでもなくビジネス上の成果は生まれません。 IT部門やDX部門だけでなく、経営層や業務部門を巻き込み、透明性と説明責任を果たす投資活動にするためには、「AI技術」ではなく、「AI活用によってどのような価値を提供するのか」という視点でのコミュニケーションが不可欠です。 20年以上この業界に携わってきた経験から、AIの提供価値を以下の5つに大きく分類してみました。 1. 意思決定・予測・最適化・シミュレーション(Decision & Optimization) AI活用の原点とも言えるのが、この領域です。需要予測、価格最適化、与信、不正検知、在庫最適化、Next Best Action、収益・財務シミュレーションなど、すでに多くの企業で実運用されています。 ここでAIが提供しているのは、人の直感や経験だけでは扱いきれない複雑さを、数理モデルによって扱えるようにする価値です。機械学習(ML)、統計、オペレーションズリサーチ(OR)、シミュレーションといった技術は、この価値を支える基盤として長年活用されてきました。 2. 知的作業の代替・拡張(Cognitive Automation) 生成AIの登場によって、最も注目を集めているのがこのカテゴリでしょう。文書作成、要約、翻訳、契約レビュー、コード生成、レポート作成、調査業務など、これまで人が時間をかけて行ってきた知的作業を、AIが直接代替したり、大幅に高速化したりします。 価値は単なる省力化にとどまりません。業務のスピードと均質性を高め、属人性を下げる点にあります。LLMやRAGは、この提供価値を成立させる代表的な技術です。 3. 業務プロセス自動化(Process Automation) 業務プロセス自動化は、定義された業務フローを正確に、繰り返し実行することに価値があります。書類処理、OCR、チケット振り分け、RPA、承認ワークフローなど、対象は明確で、成果も測定しやすい領域です。工数削減、リードタイム短縮、ミス削減といった効果が、比較的早期に表れます。 AI活用の中では地味に見えるかもしれませんが、組織にとっては欠かせない実践領域です。 4. 創造・発想の拡張(Creative Augmentation) このカテゴリでは、AIは人の代替ではなく、思考の相棒として機能します。新規事業アイデア、デザイン案、広告コピー、企画書、プレゼンテーションなどにおいて、生成AIは発散と試行錯誤の回数を増やし、人の発想を押し広げます。 成果の定量化は容易ではありませんが、新しい価値を生み出す力という観点では、今後ますます重要になる領域です。 5. 知識活用・組織知の再利用(Knowledge Enablement) 多くの組織には、すでに膨大な知識が蓄積されています。しかし、それらが必ずしも「使える形」になっているとは限りません。社内QA、規程検索、過去案件検索、技術サポートなどにAIを活用することで、知識へのアクセスコストを下げ、再利用を促進できます。RAGは、この提供価値を支える代表的な技術です。 企業によって、5つの提供価値への投資優先順位は異なる ここで、もう一つ重要な点を補足しておきます。この5つの提供価値は、すべての企業で同じ重要度を持つわけではありません。業種、企業規模、事業フェーズによって、どこに重心が置かれるかは大きく異なります。 例えば、

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SAS Recognition Awards 2025 Community Uplift部門2位受賞/ 塩野義製薬様・武田薬品様対談記事 ~業界内におけるSASコミュニティ向上の重要性~【後編】

毎年SAS Globalで開催されるSAS Customer Recognition Awardsは、SASを活用し卓越した貢献をされたお客様を表彰する取り組みです。SAS利用へ、企業を超え大きな影響を与える活動を称える Community Uplift 部門において、塩野義製薬様・武田薬品様の取組みが評価され、2位受賞しました。 記事はこちら👇 2nd Place Winner: Shionogi & Co., Ltd - 2025 Customer Recognition Awar... - SAS Support Communities   製薬業界ではSASユーザーが中心となり、データサイエンスに関するコミュニティ構築・勉強会を積極的に開催しています。本記事では、長らくSASを利用頂き、コミュニティへの参加者側から運営側まで携わっておられるお二人へコミュニティ参加への重要性とメリットについてインタビューをいたしました。 2部構成でインタビュー内容をお届けします!前半では業界内でのコミュニティ形成や情報交換の重要性についてとお届けしました。 記事はこちら👇 https://blogs.sas.com/content/sasjapan/2025/10/01/cusotmerrecognitionawards-communityuplift2024-part1/ 後半である本Blogでは、塩野義製薬様が主催している異業種を巻き込んだデータサイエンスに関するコミュニティイベントの重要性についてお届けします。     Q:塩野義製薬様は、異業種参加型のデータサイエンスに関するコミュニティイベント“SHIONOGI DATA SCIENCE FES”を2023年から3年連続で開催されていますね。   SHIONOGI DATA SCIENCE FESは、2017年からSHIONOGIグループ内のデータリテラシー向上、部署を超えた“協創”や新しい価値を創出することを目的として社内向けに開催していました。 「データ」に関わる多様なバックグラウンドをお持ちの多くの方にご参加いただくことで、会社や産業の枠を超えた“協創”を促進する場となることを期待し、2023年より社外向けイベントとして開催するようになりました。 初めて開催した2023年は約910名、2024年は約1,530名、2025年は約1650名と、年々参加者が増えています。   Q:北西さんは医薬開発部門からDX推進本部へ異動され、企業内のデータ分析に関わる横断的な業務をご担当されていますが、それをきっかけにSHIONOGI DATA SCIENCE FESを社内外で取組み強化されようと思った背景はありますか? DX推進本部で、企業内の業務横断的なデータ分析業務をおこなうようになり、改めて「データドリブン型ビジネス」の重要性や、データ・インフラ整備、データリテラシーの向上の重要性を再認識しました。 データドリブン型ビジネスをおこなうためには、データ分析基盤上で仮説設定・検証を高速にまわし、ビジネスにおける意思決定へ反映させることが重要ですが、その実現のためにはデータ・インフラ・組織整備・スキル・リテラシー教育など数多くの課題が存在します。

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SAS Recognition Awards 2025 Community Uplift部門2位受賞/ 塩野義製薬様・武田薬品様対談記事 ~業界内におけるSASコミュニティ向上の重要性~【前編】

毎年SAS Globalで開催されるSAS Customer Recognition Awardsは、  SASを活用し卓越した貢献をされたお客様を表彰する取り組みです。  SAS利用へ、企業を超え大きな影響を与える活動を称える   Community Uplift 部門において、  塩野義製薬様・武田薬品様の取組みが評価され、2位を受賞しました。  記事はこちら👇  https://communities.sas.com/t5/2025-SAS-Customer-Recognition/2nd-Place-Winner-Shionogi-amp-Co-Ltd-2025-Customer-Recognition/ba-p/957811 製薬業界ではSASユーザーが中心となり、データサイエンスに関するコミュニティ構築・勉強会を積極的に開催しています。本記事では、長らくSASを利用頂き、コミュニティへの参加者側から運営側まで携わっておられるお二人へコミュニティ参加への重要性とメリットについてインタビューをいたしました。 2部構成でインタビュー内容をお届けします!前半では業界内でのコミュニティ形成や情報交換の重要性、後半では業界問わず、データサイエンスに関するコミュニティイベントの重要性についてお届けします。 (写真左から) 高浪洋平(Yohei Takanami):日本開発センター 生物統計室室長。医薬品開発における生物統計・統計プログラミング業務に従事。SASユーザー歴20年以上。 北西 由武(Yoshitake Kitanishi):DX推進本部 データサイエンス部部長。 データ活用戦略立案、AI技術等による社内外DX推進、データ活用人材の育成へ従事。SASユーザー歴 20年以上。   Q:まずお二人が業務でSASを使うにあたり、どのように技術習得をしてきたかを教えてください。 北西さん:学生時代にSASには少し触れたことがありましたが、本格的には入社後に業務で触れることでプログラミング技術を取得しました。SASは解析手法のプログラム実行で得られる出力結果とSAS公式マニュアルを照らし合わせながら、解釈することで、技術習熟度だけでなく、統計手法の知識も深めることが出来ました。 高浪さん:学生時代にSASを使用した経験はなく、入社後にSAS社のトレーニングや医薬品開発における統計解析・プログラミング業務の中で上司や経験者から知識を得ることでSASの技術を習得しました。   Q:主に業務活用においてSAS習熟を続けられたお二人ですが、SASに関する書籍を発刊されていますね。 (高浪さん・北西さん) SASを利用し始めた当初は、当時はSASに関する書籍が少なく、独学による習得は難しかったことを覚えています。 高浪さん:これからSASを始める方向けに、基本的なデータハンドリング方法、医薬品開発で用いる様々な統計手法と実行方法といった、より実践を意識した実務者向けの書籍を発刊しました。我々が保有する知識やナレッジを元に執筆するプロセスでは、読者に分かりやすく解説することを心掛けましたが、習熟度やナレッジを整理し、棚卸ができる貴重な機会でもありました。 北西さん:社内中心の取り組みとして海外書籍の翻訳・発刊に携わりました。医薬品開発および治験に携わる関係者に必要とされる統計手法について、SASでの解析事例とともに解説した本ですが、翻訳作業やの補遺の執筆は、自分自身がその内容を深く理解しておかないと日本語化、執筆できないこともあり、ナレッジの深化へ大いに役立ちました。   Q:お二人がSASコミュニティへ参加され始めたのはどのようなきっかけでしょうか? 北西さん:当時の上司からの勧めで、関西SASユーザー会へ参加したのが最初です。業種や企業によって扱う解析手法やプログラミング手法も異なることがあるため、新しい学びとなり、会社へ持ち帰り業務へ活かしていました。 高浪さん:私も当時の上司からの勧めで関西SASユーザー会へ参加しました。業務へ直結する学びの習得はもちろんのこと、業界内の専門家とのネットワークを構築できたことが学び続けるための刺激となりましたし、その後、自らも業界活動に参加することで、企業自体のレピュテーション向上につながることも実感しました。   Q:お二人はイベント主宰として、横の繋がりを広げつつカンファレンスや勉強会を開催されていますね。 高浪さん:はい、既存のイベントへ参加しつつ、イベント主宰にも力を入れています。 例えば、2017年にはアメリカで年次開催されているPharmaSUG USへ参加し、参加ユーザーの熱意に感銘を受け、その場で事務局と日本開催を交渉し、業界の仲間と協力して2018年に初めてPharma SUG Single Day Eventの日本開催を実現しました。PharmaSUGはボランティアによる非営利団体であり、公共性も高いことから、製薬企業やCROの専門家に加えて、PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)にもご登壇頂く等、おかげさまで毎年好評を頂いております。 このように、当初は、統計手法やプログラミング手法といったテーマが中心でしたが、現在は業界を取り巻く規制、技術の変化もテーマとして扱うことが多くなり、参加者・トピックの幅も広くなり、イベント自体成長を続けています。

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AI時代にSASが示す新たな価値は

AI時代におけるSASの新たな価値 ~40年の信頼を礎に、日本市場で描く成長戦略~ 2025年8月25日付の週刊BCNでは、日本法人代表の手島主税とSAS米国本社のグローバルチャネルセールス担当VP スーザン・デュシュノーへのインタビューを通じて、AI時代におけるSASの進化と国内戦略が紹介されました。以下にその要点をまとめました。 [週刊BCN掲載記事] https://www.weeklybcn.com/journal/feature/detail/20250828_211479.html ■ 意志決定を支える「アナリティクス」の本質 SASは50年にわたりアナリティクスのリーディングカンパニーとして企業の意志決定を支えてきました。 日本法人代表の手島主税は、「アナリティクスとは単なる分析ではなく、人が意志決定に至るまでのプロセス」と定義。データそのものに価値はなく、意味を持たせて初めてインテリジェンスが生まれると強調しています。 ■ SAS Viya:先進的なアナリティクス・プラットフォーム 「SAS Viya」は、データ準備からAIモデルの構築・運用、意思決定の自動化までを一貫して支援する次世代のアナリティクス・プラットフォームです。クラウドやオンプレミスなど多様な環境に対応し、業務別の分析モデルも活用可能。AIと統計解析の因果検証力を組み合わせ、より精度の高い意志決定を支援します。 ■ 日本市場での成長と課題解決へのアプローチ 日本法人は現在「過去最高の規模で成長中」。既存ユーザーのデータ活用が進む一方で、新規ユーザーの獲得も順調。SASは、ビジネス目的から逆算したデータ整理・保存・分析モデル構築の支援を通じて、データを「価値創出のレイヤー」へと引き上げることを目指しています。 ■ パートナー戦略:多様な連携でエコシステムを構築 ISVやSIer、コンサルティング企業など多様なパートナーと連携し、それぞれの強みを活かしたエコシステムを構築中。SIerにはコンサルティングスキルの育成支援も行い、「市場に合わせたパートナー戦略」を推進しています。 ■ SAS米国本社の視点:日本市場は「極めて重要」 SAS米国本社のグローバルチャネルセールス担当VP スーザン・デュシュノーは、日本市場を「固有のニーズに適合した戦略が必要な重要市場」と位置づけ。AIの倫理的活用や中堅中小企業支援にも注力し、グローバル戦略と日本の成功事例の相互展開を視野に入れています。

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SAS Innovate on Tour Tokyo 2025 開催のご報告

2025年7月24日(木)に開催された「SAS Innovate on Tour Tokyo 2025」は、大盛況のうちに無事閉幕いたしました。ご来場いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。また、スポンサーの皆さま、そして運営・制作・広報をはじめとする関係各位の多大なるご支援とご尽力に、深く感謝申し上げます。 開催報告として、弊社代表 手島 主税からの基調貢献に関するメッセージを以下に投稿させていただきます。   SASジャパン創立40周年を迎える節目の年に開催致しました「SAS Innovate on Tour Tokyo 2025」ですが、私が代表を担当させていただいてから3度目となりました。この3年間、毎年ご来場いただく規模が増えておりまして、今年は過去最大の規模で終えることができました。改めまして皆様に心から感謝申し上げます。 意志決定と人との関係性の力をデータ&AIで紐付ける、「人中心型イノベーション」のビジョンのもと、意志決定に携わる経営者とフロントラインワーカー(営業、マーケティング、工場長、主計など)が求める具体的なテーマでお届けしました。 SASは「データはそれ自体では価値を生まない。価値を生むのは意志決定である」という信念のもと、多様化したAIのモデルを統計的な手法と機械・強化学習の組み合わせを実行できる高度なアナリティクス技術を進化させてきました。重要なのは、データをいかに意志決定に結びつけ、行動変容を促すかという「プロセス」です。 私たちが提唱する「意志決定のデータパイプライン」は、ビジネス部門の課題提起から逆算して必要なデータを整備するアプローチです。システム先行ではなく、人の知見や問いを起点にすることで、真に活用されるデータ基盤を構築できます。SASは、意味付けされたデータを各部門に合わせて提供し、お客様の意志決定を支援しています。 今年の基調講演では、日本を代表する経営者、DX推進リーダー、アカデミアのリーダーの皆様とスペシャルゲストとしてお迎えし、示唆に富んだパネルディスカッションを実施しました。 最初のパネルでは、ソニー銀行様、中国銀行様、東京海上ホールディングス様の経営リーダーがご登壇。 益々過去に無い規模でデータが生成されていく時代になり、企業の価値を創り出す宝探しである。またこれから現場への権限移譲とデータリテラシーの底上げを進めながら、最終的な価値を生むのは人のシナリオ、判断力であることが改めて強調されました。特に印象的だったのは、金融商品に“共感価値”を織り込むという発想の転換。金融を単なる機能価値から、人の感性に響く体験へと昇華させる挑戦が語られました。 [パネルディスカッションご登壇者(※登壇順)] ソニー銀行株式会社 南 啓二様 株式会社中国銀行 山縣 正和様 東京海上ホールディングス株式会社 生田目 雅史様 株式会社ソウジョウデータ 西内 啓様 未来の学びの探求’Future Ready’のパネルでは、統計学で多くの著書、大学での教えも推進されてきている西内先生をお迎えし、「問いを立てる力」がAI活用の出発点であること、そして経営から現場まで“問い→仮説→検証”のリズムを組織全体で回すことの重要性が共有されました。 また、アストラゼネカ堀江様、NSW竹村様にもご登壇頂きました。 堀江様には最新のSASのテクノロジー、AIを活用いただいたモダイナイゼーションによるコスト最適化とフロントワーカーの効率性アップの具体的な事例をご紹介いただき、多くの方に反響を頂きました。 [関連記事] アストラゼネカが目指す医療・創薬の新たなステージ──実現に不可欠なデータサイエンス部の役割とは? 竹村様には、新たなSASとの製造業界向けの戦略的パートナーアライアンスの発表をご披露いただき、昨今の製造業界における課題へのソリューション(工場と経営DX)をご紹介頂きました。これからの両社によるパートナーシップに弊社も大きく期待しております。 [関連記事] NSW株式会社様との協業の発表について - SAS Japan 私個人的にも、日本を牽引する各業界のリーダー皆様の志、視座の高さ、人間力に感銘致しました!!改めまして、南様、山縣様、生田目様、堀江様、竹村様に感謝申し上げます。皆様のビジョンの具現化の力になるべく、引続きSASジャパンも社を挙げて果敢に挑戦してまいります。 これからのSASジャパンに乞うご期待ください。 SAS Institute Japan株式会社

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📣SAS Hackathon 2025 まもなく開幕(応募〆切8/31)📣

SAS Hackathon 2025が間もなく開幕 公式サイトはこちら☞ https://www.sas.com/sas/events/hackathon.html はじめに 課題、テーマや使用データ 課題やテーマ、使用データは参加者ご自身で準備いただきます 2023年の日本からの参加チームは、オープンデータを使用したチーム、普段の自社内の取り組みプロジェクトのデータを使用したチームなどがありました 分析環境や、専門スキルの支援などはSAS側で用意されます コミュニケーションに使用する言語 日本からの参加者をサポートするメンターはSAS Japanから日本語を話す社員が担当する予定ですが、エキスパートや他の参加者との交流は英語になります 成果物に使用する言語 成果物(プレゼン動画やプレゼン資料、アプリケーションなど)は英語になります。昨年の日本からの参加チームはそれぞれ、英語でのプレゼン、無音声英語文字のみのプレゼン、英語機械音声など様々な方法で対応されました 作業場所 オンラインでの約1か月間の作業なので、作業場所は、参加チームそれぞれで確保いただきます 2025 キックオフイベントの様子 ソーシャル メディア プラットフォーム経由で視聴する LinkedIn☞https://www.linkedin.com/events/7333469635326984193/ Youtube☞https://www.youtube.com/live/yp008_MVfF4 SAS Hackathonとは 好奇心は私たちの規範です 素晴らしいアイデアは、どこからでも誰からでも生まれます。さまざまな地域から、さまざまな背景やスキルレベルを持つデータ愛好家が集まると、驚くべきことが起こります。これらの優れた頭脳は、私たちの日常生活、ビジネスのやり方、人道的活動への取り組み方を変えるような新しいものを発明するでしょう。好奇心旺盛な頭脳が協力し合うと、世界が勝利するからです。 特長 仲間のプログラマーと協力する  経験豊富なデータ サイエンティストから初心者の技術者、パートナー、SAS エキスパートまで、誰もがクラウド上の SAS® Viya でオープン ソースを使用します。 無料の学習リソースを活用する トレーニング コースや仮想学習ラボを利用して、AI、クラウド環境、業界に関するコーチングを活用できます。 新しいテクノロジーを簡単に試すことができる SAS ハッカソンは、SAS ユーザーだけでなく、初心者や新規参入者の好奇心を刺激します。Python と R の専門知識を持つオープンソース プログラマーでも、そのスキルを SAS Viya

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NSW株式会社様との協業の発表について

ITソリューションプロバイダのNSW株式会社様に、SAS Institute Japan 株式会社との協業について発表いただきました。 NSW、製造業の経営判断を高度化する意志決定プラットフォームの提供を開始 | NSW 以下が全文になります。 2025年7月24日 NSW株式会社 NSW、製造業の経営判断を高度化する意志決定プラットフォームの提供を開始 ~製造業の抱える生産性、安全性、持続可能性にまつわる課題をデータ活用で解決~ ITソリューションプロバイダのNSW株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役執行役員社長 多田 尚二、以下NSW)は、データとAIのグローバルリーダーであるSAS Institute Japan 株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 手島 主税、以下SAS)の技術を活用し、製造業向けの意志決定プラットフォーム「Factory Decision Making Platform」の提供を本日より開始します。 本サービスは、製造現場のOperational Technology(OT)データと企業内のITデータを統合し、AIによるインサイトを通じて、現場から経営層までタイムリーな判断と行動を可能にするソリューションです。意志決定までのリードタイムを短縮し、日々のオペレーション改善を従来よりもスピーディかつ確実に実行に移す仕組みを提供します。 ■提供の背景・概要  日本の製造業では、高度なオペレーションの知見が現場に蓄積されていながら、それが経営判断や全体最適に活かされないという構造的な課題が存在しています。 工程ごとにデータが分断されており、たとえ構造化されたデータとして蓄積されていたとしても、現場での可視化にとどまり、スピード感ある経営判断や業務判断に結びついていないのが実情です。 このような課題に応えるべく提供を開始する「Factory Decision Making Platform」は、SASの迅速な意志決定を支援する分析プラットフォームを活用し、NSWが蓄積してきたOT/ITデータ統合・業務改善のノウハウ、現場密着型のコンサルティング・導入・運用支援を組み込んだ、意志決定のリードタイムを短縮し、経営判断のスピードおよび確実性を高めるエンドツーエンド型サービスです。 単なる技術導入にとどまらず、顧客に寄り添いながら、改善サイクルの高速化を伴走型で支援することが最大の特長です。 本サービスにより、製造現場で発生する膨大なデータを、判断と行動につながる形に整理・統合することで、OEE(総合設備効率)やダウンタイム、CO2排出量などの主要KPIを着実に改善できます。現場改善の即応性を高め、生産性、安全性、持続可能性の最適化を実現します。 本サービスでは、以下の機能およびプロセスを通じて、顧客のデータ活用と意志決定を総合的に支援します。 OT/IT間のデータ収集・統合 データマートの構築および前処理 GUIベースで利用可能なプリセットAIモデル 工程改善コンサルティング、導入支援、教育、運用保守、AI活用のBPOに至るまでのエンドツーエンド支援 ■協業の背景と今後の展望 SASは、製造業を含む多様な業界に向けて高度な分析プラットフォームを提供し、企業のデータ活用と意志決定の高度化を支援しています。NSWはIoT/OT機器からのデータ取得やマネジメントにおいて豊富な実績を持ち、多くの製造工程における“リアルデータの利活用”を支援してきました。 両社がそれぞれ強みとする「分析基盤」「工程データの統合・活用力」「業務定着に向けた支援力」を結集することにより、「経営」と「現場」をシームレスにつなぐ意志決定プラットフォームの構築が実現しました。製造業が直面する意志決定の”スピード”と“精度”の両立という課題に対し、技術と人の知見の融合によって新たな解決策を提供します。 今後NSWとSASは、エンタープライズ企業への展開に加え、BPO支援やSaaS連携を通じた中堅中小市場へのスケールも視野に入れ、製造業におけるデータドリブン経営の実現をより広く支援してまいります。 また、本プラットフォームの提供にあたり、両社の知見やユースケースを集約し、顧客が実際のデータや業務シナリオをもとにソリューションを体感・検証できる共創の場を設ける取り組みを進めています。製造工程におけるイノベーションの“出発点”となるようなオンサイト型の拠点として、実践的な価値の創出を目指します。 ■SAS Institute Japan株式会社からのエンドースメント SASは、テクノロジーが人の力を最大限引き出す役割になるべく、人の意志決定をインテリジェンスにし、“人中心型イノベーション’を推進しております。 このたびNSW様との協業により、現場の知見と先進テクノロジーを融合し、製造業におけるDX戦略を支えるソリューション、インテリジェンスプラットフォームを提供できることを大変嬉しく思います。 本サービスは、工場現場で鍵となる生産性・安全性・持続可能性の向上にフォーカスし、製造能率や設備効率の改善、労働災害リスクの低減、エネルギー使用量の削減といった現場KPIを経営の視点で捉え直すことで、経営と現場双方の迅速かつ的確なアクションへとつなげます。 今後もNSW様と連携し、現場と経営をつなぐ新たな意志決定のかたちを共に広げてまいります。

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小林 泉 0
自由と統制:変化しながらもガバナンスを担保するための唯一無二のData & AIプラットフォームとは

競争に勝つためのData & AI プラットフォームに完成はない 「ガウディとサグラダ・ファミリアに学ぶデータ分析基盤アーキテクチャのための原則」で考察したように、変化し続ける市場や消費者、経済環境において、企業・組織が意志決定する対象やその内容は刻々と変化していきます。また、よりよい意志決定のためのData & AI活用のためのテクノロジーも日々変化していきます。そのような環境においては、従来のようなある一時点のユーザー要件に基づいてData & AI環境を準備することは、企業・組織の俊敏性を損ない、まだ見ぬ将来への変化対応力(レジリエンシー)を弱め、結果として常に世の中のトレンドから大きく遅れた後追いのData & AI活用になってしまいます。例えば以下のような状況に陥っているとすると、それはその企業・組織の戦略がそのような常に後追いにしかならない方法論で進めていることになります。 「データ統合基盤」の過ち:あらたに「データ統合基盤」(*1) を構築しようとするが蓄積するデータが決まらずプロジェクトが開始できない、あるいは完了しない。また完了したと思ったのに使われない。 「Data Lakehouseツール」の過ち:アジャイル型を標榜して、クラウド型の「Data Lakehouse用」のデータベースを安価に採用したが、ユーザーの利用が進むにつれてより多くのデータが必要になってきたときに、そのデータベースのコストが指数関数的に膨れ上がる価格モデルであったため、必要なデータが結局蓄積できないという結果になった 「簡易なデータ分析ツール」の過ち:上記と同様にクラウドプラットフォームにほぼ無償でついてくるAI/機械学習機能でデータ分析をスタートする企業も多いです。しかし多くの企業が「データ分析始めました」の域を出ることができず、真にビジネス課題を解決するための機能が足らないことに気づかないまま、データ分析とはこの程度のものだと思い込み、結果として「始めましたプレゼンテーション」を最後に、真にビジネス価値を創出した事例発表に至ってない。 「AIガードレールツール」の過ち:生成AIのテクノロジーを活用して、自社のビジネスを成長させたいが生成AIを安全に使うためのAIガードレールツールを選定したが、いざ導入してみると、そもそも生成AIを活用してビジネス価値を出す案件がなかったり、あるいはテクノロジーの進化が速いために、必要なガバナンス機能がすぐに変わってしまい、当初の投資金額だけでなく、その投資にかかった時間や人的リソースが無駄になってしまった 「データモデル」の過ち:過去の経験のベストプラクティスとしてのデータモデルを導入したが、ある時点のデータモデルとして完成しすぎていて、新たな市場の要件に対応するために新たなデータを追加しようとした際に、対応できなかった 「機能特化型パッケージツール」の過ち:たとえば、金融不正対策アプリケーションにおいては、不正の手法が常に変化する中対策に必要なデータやアルゴリズム・手法をどんどん変化させていく必要があるが、限定的なデータモデル、限定的なアルゴリズムしか持たないツールを採用してしまったために、不正対策をスピード感をもって進化させられていない *1) データ統合基盤の過ち補足:そもそも日本市場・日本語でよく聞く、この「データ統合基盤」という言葉が過ちを生み出している元凶でもあります。データ・マネージメントの目的は、「欲しいときに」、「欲しい形で」、「欲しい品質で」、「欲しい人が」特定のビジネス課題を解決するという目的を達成するためにデータを活用できることです。必ずしも一か所にデータが蓄積されている必要はありませんし、データは膨大なため利用頻度や重要度に応じて格納の仕方を変える必要もありますし、目的に応じて必要なデータやその結合の仕方も変わるため、「あらかじめ統合」しておくことにもあまり意味がありません。もちろん、過去データウェアハウスの時代には、一時的に企業の構造化データを一貫性をもってER図的に定義・実装したデータモデル・データベースが非常に役立った時代もあります。特にそれはアドバンスト・アナリティクスというよりは、レポーティングやOLAPによるデータ探索目的に役立ちました。一方で、機械学習や最適化などアルゴリズム的に高度なデータ分析や、昨今のように非構造化データを扱う場合には、常に新しいデータを使いたくなることが多く、あらかじめデータモデルで定義しておくことの価値は低くなります。 なぜ常に時代遅れになりがちで、AIの取り組みの役に立たないData & AIプラットフォームを構築してしまうのか? 上記のような様々な過ちに企業陥ってしまうのはなぜでしょうか? 20年ほど前は一部のアナリティクス成熟度が高い(例えばこちらを参照ください データリテラシーが経営者の嘆きを救う)企業だけが、解決したいビジネス課題とそれを解決した時の期待効果の試算に基づいてあるいは野心的に大規模にData & AIプラットフォームへの投資を、ユーザー部門が主に自分たちの予算で企画・導入していました。 その後、テクノロジーの進化と共に、プログラマーニーズ、あるいはプログラミングを主たる作業とするデータサイエンティストニーズの高まりにより、データ分析、データサイエンスの取り組みのオーナーがあたかもIT部門やアプリケーションデベロッパーかのような時代になり、Data & AIプラットフォーム投資の意志決定のオーナーがITサイドに移動しました。 手段であるIT、データサイエンス、機械学習やプログラミングの底力が高まるのは良いことなのですが、それにより、「ビジネス課題解決(収益向上・コスト削減・リスクの管理)」というData & AIプラットフォームの目的定義がおざなりになり、あたかもERPを導入するかのような要件定義の仕方でData & AIプラットフォームへの投資の仕方に代わってしまいました。従来は目的ありきで作っていたものが、流行にのって作ってしまってから、後から使い方を考えるという世界に変わってしまったのです。データ統合基盤を作ったのに使われないという嘆き(前述の別ブログを参照のこと)はまさにその象徴です。 一方で、昨今の責任あるAIの視点から、ビジネスニーズに沿ってなんでもかんでも自由にやっていいわけではない 少し前までは、AIは、「人間の特定のタスクを置き換えるもの」という定義でしたが、昨今は違います。AIは人間とは異なる方法で知性を身につけており、ときにそれは人間の能力をはるかに超える能力を発揮します。言い換えると、AIは人間の理解ややり方が及ばない方法で、知的なアクションを行えるようになっています。これは次のようなことを意味しています。 人間の仕事が奪われるという視点は近視眼的:AIはすでに人間とは異なる方法で知性を身につけているので、従来の人間のタスクをそのまま置き換えるわけではありません。もちろんAIの能力を過小に使用して人間の従来のタスクをやらせても良いかもしれませんが、それはAIの潜在能力を生かし切っていません。これまで人間にはできなかったことができるAIを、これまで人間がやってこなかった仕事の量や質に当てはめて、仕事の仕方を効率化するのではなく、「変革」することができるという視点が重要です。 我々は人間社会をより良くする必要がある:一方で、人間の能力を超えた知性を人間の社会活動に取り入れることには最新の注意が必要です。人間の能力を超えた知性を人間の知性で開発されたテクノロジーだけで統制することは不可能です。かつて人間は様々な人間の能力を超えたものを開発してきました。例えば自動車です。自動車の利用を統制するには法律やルールが必要だったように、AIの利用を統制するためにはテクノロジーだけではなくルールや法律が必要になってきます。 人間中心のAI活用には人間のインクルージョンが不可欠:教育機関が生徒不在で「生徒はこれが欲しいはずだ」という取り組みを実施して失敗したり、イベントやマーケティングにおいて企画フェーズに実際のオーディエンスを参加させずに(実際の声を反映させずに)企画者が勝手に良かれと思った企画が失敗に終わるケースは後を絶ちません。オーディエンスが画一的ではなく多様化している今の時代「インクルージョン」が非常に大事になってきています。これは、SAS社が提供する責任あるイノベーションのためのリテラシートレーニング(Responsible Innovation and Trustworthy AI)で学ぶ内容です。AIにはデータが必要なため適切なリテラシーがないと現実世界を切り取っただけのバイアスだらけのデータだけを真実と見なしたAIアプリケーションが構築され、人間社会の倫理と公正性が危険にさらされます。AIアプリケーションの開発プロセスに人間が介在できるData & AIプラットフォームが求められます。 Data &

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📣2025/4/7開催📣 PharmaSUG Japan SDE 2025/SAS登壇のご案内

PharmaSUG Japan SDE 2025が今年は対面で開催されます。 本イベントは、製薬・医療データに関する最新のトピックや実践的な知見を共有する絶好の機会です。 SAS Institute Japanもこのイベントに登壇し、臨床試験やリアルワールドデータの分析生産性と コラボレーションの強化についてご紹介いたします。ぜひご参加ください。 💡 開催概要 •日時:2025年4月7日(月)10:00-18:00 (9:30受付開始) •会場:中外製薬株式会社 •参加費:75 USD(Winter Webinar登録者は50 USD) •主なプログラム PharmaSUG SDE Japan 2025 – PharmaSUG •オープンソースとAIの活用 – 製薬業界における最新の技術動向 •CDISC標準の実務適用 – 規制対応に関する最新情報 •Japan Programming Head Councilによるパネルディスカッション – 業界課題と今後の展望 🔷SAS Institute Japan 講演 •登壇者: 土生 敏明 Sr Business Solutions Manager, Architecture & Platform Solution

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