2023年を迎えて間も無く1ヶ月が経とうとしていますが、皆様はどのよう新年のスタートをされましたでしょうか。With コロナに向けた取り組みが社会的には広がり、自らが管理する時間が増えた中で、質の良い学習時間を確保することは社会人・学生問わず大変重要なことかと思います。
さて、SASでは学習および教育を目的とする方向けに、SAS® OnDemand for Academics (ODA) というアナリティクス・ソフトウェアを無料で提供しています。実は、このSAS ODAですが昨年末にログイン画面のアップグレードが行われ、提供されている各種機能へのアクセス方法がわかりやすくなりました。このブログ記事では、アップグレード後の SAS ODAについて紹介していきます。
①ホーム画面(中央)
画面中央には大きく3つのセクションがあり、それぞれ下記の内容が提供されています。
- Code with SAS® Studio
- すべての教員・学生・個人学習者を対象として、Webサイトにアクセスするだけで使用可能です
- 提供されている”タスク”からGUI的にSASコードを生成可能です(もちろん自分でコーディングすることも可能)
- SAS Studio上にプログラムファイルの新規作成、既存ファイルのアップロードが可能です(最大5GB)
- アクセス可能なSASソフトウェア一覧:
- SAS/STAT®
- Base SAS®
- SAS/IML®
- SAS/OR®
- SAS/QC®
- SAS/ETS®
- Learn SAS Programming
- Programming 1, Statistics 1といった統計学やプログラミングに関するいくつかのe-learningや、動画教材を提供しています
- SASソフトウェアや統計解析・機械学習を中心とした基礎的な知識、スキルをe-learningを通じて習得可能なオンライン学習プラットフォームSAS Skill Builder for Studentsを学生を対象として提供しています(大学ドメインのアドレスが必要)
- SASの認定資格に関するガイドをていきょうしています
- Collaborate with SAS Communities
- いくつかのSASに関連するコミュニティ情報が掲載されています
- プログラミングや解析にあたっての疑問点、Tipsを共有し、世界中のSASユーザーからコメントをもらうことが可能です
②ホーム画面(右)
初期状態では次の5つのアイコンが表示されます。
- Files
- 使用しているストレージ容量、保存場所のパスが表示されます
- 最大でデータをクラウド上に5GBまでアップロード可能であり、コースを作成する場合にはさらに2GBのデータ容量が追加されます
- SASPy
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ユーザーのPython環境から、SASPyライブラリを使ってODAの分析機能を利用する方法を紹介しています
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- Course
- データアナリティクスに関する学生の知識向上のために教育コースを作成することが可能です
- 後述の3つのソフトウェアとSAS Studioの計4つソフトウェアが利用可能です
- Enrollments
- 受講している教育コースが表示されます
- Links
- よくある質問やSAS ODAのサポートサイトなど様々なリンクがまとめられています。
SAS ODAではSAS Studio以外にも、SAS® OnDemand for Academics: Enterprise Guide、SAS® OnDemand for Academics: Forecast Server、SAS® OnDemand for Academics: Enterprise Minerが利用可能です。利用にあたってはコースへの登録が必要であり、登録後には上記の5つのアイコンに並んで表示されます。
③ホーム画面(左)
画面左部分にはCurrent Event, Planned Events, Noticeの3つのアイコンが表示されます。ここでは、SAS ODAに関するメンテナンスに伴うシステムの一時的停止についてや、最新の様々なお知らせが告知されます。
データアナリティクスに注目が集まる近年においては、その程度は個人によって変わるにしろ、どのようなステップで分析を行えばよいかや、分析に用いる手法について正しい知見・理解を持っておくことは大変に重要です。そしてそのためには優れた教材で学習を行うこと、自らだけでは解決できないときに誰かに相談できる環境の存在が必要です。このSAS® OnDemand for Academicはそのような点で大変役に立つものかと思います。ぜひこの機会に一度利用してみてはいかがでしょうか?