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エデュケーター&コンサルタント。統計学を体系的に学び、学位を取得した後、あれこれうん十年を産業界で実践と教育に携わってきました。統計人材の育成をミッションとし、政府のAI戦略にもリンクした「リテラシ教育」に日々取り組んでいます。

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ひまわりの成長ルールを見つけようと

夏といえばひまわり。鮮やかな黄色は一輪でも強い存在感を放ち、我が家の食卓を飾る花でもある。ひまわりの花は常に太陽に向かって咲き、時間とともに太陽を追いかけるとされている。しかし、実際にはこのように動くのは芽生えから開花前のつぼみの時期までの話だ。 自然界にあるひまわりの成長には、太陽、気温、降水量、土壌など多くの要因が影響するが、これらの要因がどう関係するのだろうか。人工的な実験でも可能だが、たとえばひまわりの成長データを収集し、統計分析を用いることで最適な成長条件や栽培環境が特定できるはずだ。また、ビッグデータならではの機械学習アルゴリズムを使えば成長のルールやパターンを見つけることもできる。アナリティクスを駆使すれば(SASで開講中のアナリティクスコースはこちら⇒トレーニングコース | SAS)、収穫量の予測や最適な施肥方法、栽培条件も見つけられるだろう。実際、ひまわりの市場は世界で5.6兆円に登る巨大なマーケットなのだ。 ところで、ひまわりといえば気象衛星を連想するのは私だけだろうか。初代号が1977年に打ち上げられ、今度が10号になるが、最初は愛称で呼ばれていたものが後に正式名称となった。気象庁のサイト(気象庁 Japan Meteorological Agency)では、ほぼリアルタイムでひまわりの衛星写真がさまざまな切り口から見られるが、天気や防災に関する情報のほか、上記のような分析に欠かせない環境や気象のデータも豊富に提供されている。 2024年9月初旬 相吉

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バラといえばナイチンゲールのバラ

幼い頃、家の庭にたくさんのバラがあり、手入れが大変だった思いがある。トゲに刺されて痛い思いをしたり、傷になったりしたことを覚えている。興味深いことに、統計学の歴史にはナイチンゲールの「バラ」というグラフが登場する。 「白衣の天使」として知られるイギリスの看護師フロレンス・ナイチンゲールは、優れた統計学者でもあった。彼女は19世紀のクリミア戦争で看護師として派遣され、膨大な戦死者・傷病者データを分析し、多くの兵士が戦傷ではなく劣悪な衛生状態のために命を落としていることを明らかにした。その後、政治や行政に向けに「ローズダイアグラム」という革新的なグラフで報告した。 ローズダイアグラムは、円グラフの一種で、死因を視覚的に示すチャートである。月ごとの死亡者数を戦傷を赤、衛生状態や栄養不足を青、その他の要因を黒で色分けし、それぞれの面積で表現したものである(Florence Nightingale's Rose Diagram)。このグラフにより、衛生改善の必要性が明確になり、医療環境の改善が進んで傷病兵の死亡率が大幅に減少したのは言うまでもない。 統計学は記述統計と推測統計に分かれ、記述統計はデータの特徴を分かりやすく表現することを目的とする。ナイチンゲールの事例は、記述統計とデータ可視化が如何に重要かを物語っている。SASには「SAS Visual Analytics」という優れた可視化ツールがあり、基礎から上級までの関連コースも提供されている(SASトレーニングコース)。 2024年8月初旬 相吉

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アジサイと書いて統計学と機械学習と読む

この時期の私の楽しみは、散歩の途中でかわいらしい色とりどりのアジサイの花を眺めることだ。アジサイは、「集まる」や「寄せ集める」という意味があり、花弁がいくつも集まっている咲き姿に由来しているそうだ。別名「七変化」とも呼ばれており、土の性質によって花色が変わるのが特徴。土が酸性だとブルー系、中性からアルカリ性だとピンク系になるそうだ。面白いことに、ブルーのアジサイをアルカリ性の土に植え替えると薄紫色のアジサイに変化するそうだ。 「統計学と機械学習の違いは何か」という質問を受けることがある。土の性質で色が変わるアジサイのように、機械学習と統計学も同じような関係ではないかと思う。両者の目的は似ているが、ビッグデータと高度な計算能力という土俵の違いが機械学習の発展に大きく寄与したのは間違いない。ただ、機械学習の歴史は比較的新しいが、統計学がなければその発展は考えにくい。例えば、決定木分析は機械学習が流行る前から統計学の手法の一つだったが、機械学習の進展とともに進化してきた。ちなみに決定木分析は樹形図の形式で結果を出力し、そのため初心者でも理解しやすい分析手法の一つ。SASでは、機械学習をはじめとして、ニューラルネットワーク、AI関連のトレーニングコースが年に数回開催されている(SASトレーニングコース)。 ※Google Trendによると日本での検索数は、2016年当りから交差する形で機械学習が統計学を上回るようになった。機械学習が統計学より広まったのは、ビジネスパーソンであろうが消費者であろうが、意思決定の場面で使われる頻度や処理速度に関連があると思う。 2024年7月初旬 相吉