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OSSによる時系列予測をSASで強化・拡張する(1/3)

この記事はSAS Institute Japanが翻訳および編集したもので、もともとはMike Gillilandによって執筆されました。オリジナルはこちらです(英語)。 ゲストブロガーのジェシカ・カーティス(Jessica Curtis)とアンドレア・ムーア(Andrea Moore)による3部構成記事の第1部にようこそ。 時系列予測はユビキタスな存在 時系列予測は、事実上あらゆる業種にわたり、ビジネスにおける多種多様な意思決定の中核を支えています。それはあなたの勤務先が、「膨大なSKUの品揃えの計画」や「配送センターや店舗の労働計画の改善」に取り組む小売企業であるか、需要計画プロセスの刷新に取り組んでいる消費財企業であるかを問いません。あるいは、デジタル広告/在庫計画/価格設定のために時系列予測を活用しているメディア企業や、最適なリソース配分のためにネットワーク利用率を予測している通信企業など、挙げればきりがありません。より優れた予測を得ることのインパクトは、あらゆる企業・組織における “ビジネス上の意思決定” に広範囲かつ抜本的な向上効果をもたらします。 44年以上にわたり、SASは世界各地の数千社の企業のために大規模な時系列予測プロセスを改善し続けています。SASはその間、統計的予測の精度向上と時系列予測作成プロセスの効率化を通じて最終利益の押し上げに貢献する強固な時系列予測ソフトウェアを開発および強化し続けてきました。これは決して大げさな表現ではありません。実際、当社は何冊も書籍を出しています。 SASの最新の時系列予測テクノロジーを搭載したSAS Visual Forecasting は、全社規模の様々な時系列予測課題を迅速かつ自動的に解決するための唯一無二の機能を提供します。SAS Visual Forecastingは、最新鋭の各種アルゴリズム ── 機械学習、時系列、アンサンブル ── だけでなく、過去データの診断、複雑な階層にまたがる自動予測、予測の例外管理に関する内蔵型ベストプラクティスも搭載しています。SAS Visual Forecastingの中核にある信条の一つは、「オープンソースのモデルを実行し、それらを大規模にデプロイ(業務実装)するための、オープン・エコシステムを提供する」ということです。 現在、オープンソース・ソフトウェア(OSS)は時系列予測モデルを開発するために広く使われています。多くの企業・組織がオープンソース戦略に取り組み始めており、PythonやRを活用して時系列予測を作成していますが、組織全体の多種多様な時系列予測ユースケースに対応するべく規模を拡張しようとしたときに様々な難題に直面しています。オープンソースの時系列予測モデルを「SASのソリューション」(以下、単に「SAS」)で実行することには複数のメリットがあり、既存のオープンソース戦略に立脚しながら俊敏かつ効率的な方法を確立することができます。もはや、SASとオープンソースのいずれかを選択する必要はなく、両者は真の相補的な関係にあります。 オープンソースで開始する 多くの企業・組織は、頑健な時系列予測を作成することに苦戦しているほか、様々な時系列予測ユースケースのために規模を拡張しようとしたときに難題に直面しています。個々の時系列予測課題には、データが徐々に増加し、複雑性も増大していくという問題が伴います。 例えば、あなたの勤務先が通信企業で、あなたは追加のインフラ(例:携帯電話網のセル)投資を行うべき場所に関する意思決定をガイドするために、データ帯域幅の需要を予測する必要があるとします。新規インフラ投資を計画するためには、帯域幅需要が時の経過とともにどのように変化するかを理解する必要があります。そこであなたは、市場における総需要が徐々に増加する様子を推計するために、オープンソースの時系列予測ソリューションを構築します。そこから得られる予測は、ネットワークをどれほど拡大するべきかに関する年間計画の基礎となります。そしてあなたは、計画プロセスへのアナリティクス活用について高く評価されたとしましょう。次のサイクルでは、計画のための単独の総合的な予測ではなく、「追加データの取り込みを伴う分析」と「通信インフラの個々の構成要素に関する予測の作成」を依頼されることになりました。 図1は今回の要請が「市場だけでなく、個々の都市/中継局/ノード/構内も対象とした予測」であることを示しています。この分析には、大量のデータと多数の時系列を用いて数千あるいは数百万もの時系列予測を生成する作業に対応できる処理規模の拡張性が必要不可欠です。上位レベルの値を下位レベルの値へと配分するのではなく、高粒度レベルの個々のネットワーク・コンポーネントに関する統計的予測を集計していくことが、予測精度の向上へとつながるからです。こうした予測精度の向上が実現すれば、資本計画プロセスは更に洗練されたものとなり、リソースは最も必要性の高い場所にピンポイントで、適切なタイミングで配分されるようになります。 これはネットワーク計画に固有の話ではなく、同じテーマの議論が全ての業種で繰り返されています。ここで必要とされているのはパラダイム・シフトです。あなたはもはや、個々の時系列予測を手作業でチューニングすることはできません。数量が大きすぎるからです。 必要なのは、「あらゆるタイプのユーザー(例:プログラマーと非プログラマー)が “モデルの構築” や “高品質な時系列予測の生成” において生産的になること」および「分散環境でデータを高速に処理すること」を可能にするソリューションです。そうしたソリューションでは様々なプロセスの自動化が、高精度な時系列予測の生成を促進します。 ここまで来ると、予測モデルを構築するだけの話ではなくなります。それよりも遥かに大規模な取り組みになります。また、時系列予測の結果を事業計画プロセスに統合することも必要になります。そのためには、多くのユーザーが結果を確認・操作したり、必要に応じて処理を追加したりできるようなソリューションが必要です。また、結果を共有できる機能や、ビジネスユーザーが業務プロセスの中で結果を利用できる機能も重要です。 多くの企業が難題に直面している理由は、これまでの努力を無駄にしたくないと考えたり、継続性を懸念したりしている一方で、自社の現在のオープンソース・アプローチが既に限界に達していると気付いているからです。 SASのソリューションはオープンソースを強化・拡張する 全社的/全組織的な時系列予測の取り組みにおいてオープンソース・アプローチが限界に達したとしたら、それこそSASが本領を発揮する状況です。オープンソースの時系列予測モデルを構築するために投じてきた膨大な作業の全てを失いたくないと思うのは当然のことです。実際問題、それらを失う必要はありません。SASのアプローチでは、オープンソースのモデル群をSAS Visual Forecastingに取り込んだ上で、それらの利用価値を拡張します。 SAS Visual Forecastingによるオープンソース統合の基礎となっているのは、TSMODELプロシジャとEXTLANGパッケージです。TSMODELは、SAS Visual Forecastingの基底をなしているプロシジャです。EXTLANGパッケージは、外部言語(例:PythonやRなど)のシームレスな統合を可能にします。 TSMODELとEXTLANGは「オープンソースによる時系列予測戦略」を改善します。SASはこれらの技法を通じて、オープンソースのモデルを実行するための「分散処理に対応した拡張性・弾力性の高い方法」を提供します。データの準備から、モデルの開発、モデルのデプロイに至るまで、アナリティクス・ライフサイクルの全てのステップにおいて、SASはオープンソースの時系列予測モデルを強化します。SASはPythonやRで作成されたモデルに対してオープンなだけでなく、分析ワークロードを自動的に分散処理することでオープンソースを拡張します。ちょっと立ち止まって掘り下げましょう。言い換えると、SASが「オープンソースのモデルを改善する」というのは、ひとつには、「その実行を高速化する」ということです。また、それ以外にも、SASが備える数々の “実証済みの利用価値の高い機能性” も手に入ります。もし興味をそそられたのなら、どうぞ読み進めてください。 (第2部に続く)

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アナリティクスでハチを数えて保護しよう!

この記事はSAS Institute Japanが翻訳および編集したもので、もともとはLee Ellen Harmerによって執筆されました。元記事はこちらです(英語)。 ハチを減少から救うために本当に必要なこととはなんでしょうか。 ハチの減少は目新しいニュースではありません。これまでにも、メディアによって農作業の工程や農薬がハチに影響を与えていることが取り上げられています。また、スタートアップ企業がハチの個体数を再び立て直そうと取り組んできた例があります。しかし依然として、ハチは世界的に重大な減少の一途を辿っているのです。 ハチを守るためには、養蜂家らが彼ら自身で出来る以上のことが必要とされています。養蜂家は自身の所有するハチやの巣箱の状態について熟知していますが、より大きな環境におけるハチについての知識は持ち合わせていません。そこは、市民科学者や一般市民らが力を発揮できるところです。 今日のハチの個体数の状態について理解し、減少を食い止めるためには、まず初めに私達のまわりにいるハチの実態を明らかにせねばなりません。ハチの保護を可能にするためには、ハチを“数える”ことが必要なのです。ハチの世界的な個体数を計数することは、地球上のハチの未来を守る第一歩です。ハチの計数作業によって集められたデータによって、ハチの種属ごとの生息地、そしてその生息地にハチがどのように分布しているのかといった重要な情報が明らかになります。SASはアパラチアン州立大学と共同でその取り組みを進めています。 ハチの保護に不可欠なテクノロジー 花粉媒介者であるハチとその環境を守るためには、私達はもはや伝統的な手法だけに頼ることはできません。その代わりとして使用されるのが、テクノロジーなのです。データの収集は始めの一歩でありますが、そのデータを可視化することで、養蜂家と研究者に迫り来る脅威を最も早く警告することができます。この指示器は、ハチに関するコミュニティの意思決定者に、これまで不可能と思われていた洞察を与えることができます。 その技術を実現するためのデータを集めるには、皆さんの助けが必要です。World Bee Countアプリケーションを通じて、人々はハチの計数に貢献し、周囲の環境にいるハチの写真を送信することができます。 “World Bee Countによって、私達はクラウドソーシングでハチのデータを集めることができます。それを使って、地球上のミツバチの個体数を可視化し、今日のミツバチに関する最大級の有益なデータセットを作り上げることができるのです。” アパラチアン大学 分析研究・教育センター理事 Joseph Cazier教授 SASは世界の最も逼迫した問題を解決することに意欲的であり、ハチを守ることも無視することはできない問題であると考えています。これまで、私たちは分析によってハチの健康を促進させようと試み、そしてData for Goodへ情熱を注いできました。つまりこのパートナーシップは、好奇心と探究心を持って世界的な問題を解決しようとするSASの本質的な精神を反映しているのです。 アナリティクスをすべての人に SASは世界花粉媒介者マップを作成しました。これは、World Bee Countアプリを用いて”ハチを数える“ことで、市民科学者や養蜂家からクラウドソーシングで集められたデータを視覚化したものです。このプロジェクトの後の段階では、研究者は作物の収穫高や降水量、その他ハチの健康に関係する重要なデータポイントを重ね合わせます。そうして、私達の世界でもっとも重要な花粉媒介者について、より包括的な理解を集約させます。 多くの人がデータを追加し、相関関係が導き出されるような豊富なデータセットを作成することで、可視化によるアナリティクスが実現できます。ハチのデータの単純な可視化から始まる取り組みは、ハチの個体数やその減少に繋がる要因の研究、そしてどのようにして私達がハチ全体の健康を促進させることが可能かといったような研究に対して、無限の機会を提供できるでしょう。   アプリをダウンロードして始めよう アプリケーションで写真を送信することは小さなことですが、ハチを保護するための活動として重要な役割を果たします。ハチは蜂蜜という素晴らしい自然の恵みを与え、私達に彩り豊かな朝の食卓を提供すると共に、私達の健康を促進させてくれます。5月20日は世界蜂の日として制定されています。beescount.orgからアプリをダウンロードして蜂の日を祝うと共に、見つけたハチの数をカウントしてみませんか? 今月だけでなく6月や7月、そしてその先のハチ月を超えてこの活動を続けていけたらいいですね!  

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カオス状況下での予測/フォーキャスティング: IBFバーチャル・タウンホールからのメモ

この記事はSAS Institute Japanが翻訳および編集したもので、もともとはMichael Gillilandによって執筆されました。元記事はこちらです(英語)。 カオス状況下での予測/フォーキャスティング Institute of Business Forecasting(IBF)は、「世界的パンデミックというカオス状況下での予測と計画」に関して80分間のバーチャル・タウンホールを開催しました。現在、それを録画したオンデマンド・ビデオが公開されており、一見の価値が大いにあります。そこには、以下のような経験豊富な識者陣による堅実かつ実践的なガイダンスが満載です。 エリック・ウィルソン(Eric Wilson)氏: IBFのソートリーダーシップ担当ディレクター(司会者) ダスティン・ディール(Dustin Deal)氏: 北米ビジネス・オペレーショズ担当ディレクター、Lenovo社 パトリック・バウアー(Patrick Bower)氏: グローバル・サプライチェーン・プランニング&カスタマー・サービス担当シニア・ディレクター、Combe社 アンドリュー・シュナイダー(Andrew Schneider)氏: サプライチェーン担当グローバル需要マネージャー、Medtronic社 ジョン・ヘルリーゲル(John Hellriegel)氏: IBFのシニアアドバイザーおよびファシリテーター 以下に、私が各パネリストから得た重要な知見をまとめます。 ジョン・ヘルリーゲル氏: 今現在、マクロ予測は相当困難であり、ミクロ予測(製品レベルに至るまで)は更に困難である。 平時状況を超えるレベルで多数の介入要因(例:政府による刺激策、原油価格の下落など)が存在しており、それら全てが不確実性と複雑性を増大させている。 高い予測精度が期待できないことから、需要計画担当者は企業における「不確実性の理解」と「適切な意思決定の実現」を支援することにフォーカスするべきである。 最も役立つのは、明確な前提条件に基づくシンプルなモデルである可能性が高い(例えば、個々の品目を調整しようと多大な労力を費やすのではなく、「3ヶ月間、各カテゴリーで25%の削減を実施する」など)。 ジャスティン・ディール氏: 中国では生産が回復しつつあるが、物流の遅延は依然として存在する。 マクロ/ミクロの両レベルでデータを収集するべき。これには、チャネルの在庫とセルスルー(実販売数)も含まれる。 チャネル在庫が低水準な場所や、即座の補充が必要な場所を把握するべき。 プランニング(例:S&OP)をもっと頻繁に実行するべき。 アンドリュー・シュナイダー氏: 今現在は、典型的な需要計画を行うのではなく、代わりに、「需要衛生サービス」(データ・クレンジング、仕入数/実売数の比較・把握など)にフォーカスするべき。 物事が平時状況に回復するまでの間は、需要の統御(コントロール)および形成(シェイピング)にフォーカスするべき。 変動係数を活用して、どの製品がCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の大規模な感染拡大のインパクトを最も受けるのかを特定するべき。そして、そのインパクトに従って製品をセグメント化し、リスクベースのABC分析を考慮する。 「データの観察・収集という “受動的” な取り組み」と「欠品状況から “入手可能な代替製品” への需要推進という “能動的” な取り組み」とを区別するべき。 需要シグナルの品質を評価するべき。POS(販売時点情報管理)システムを導入済みであれば申し分ないが、未導入の場合でも、顧客の真のニーズの解明に努めるべき(注文数/注文減少数/注文残数などの状況を踏まえた上で)。 組織内のデータだけでなく、外部の追加的なデータソースの活用も試みるべき。そこから何が分かるか? 需要の確率分布を考慮するべき。ただし、過剰な取り組みは禁物。「平時状況に回復した後、組織がトラブルに直面するような事態」を招いてはならない。 今現在は、精度についてはそれほど心配する必要はない。代わりに、様々なアプローチの予測付加価値(FVA)を検討するべき。

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