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AI時代にSASが示す新たな価値は

AI時代におけるSASの新たな価値 ~40年の信頼を礎に、日本市場で描く成長戦略~ 2025年8月25日付の週刊BCNでは、日本法人代表の手島主税とSAS米国本社のグローバルチャネルセールス担当VP スーザン・デュシュノーへのインタビューを通じて、AI時代におけるSASの進化と国内戦略が紹介されました。以下にその要点をまとめました。 [週刊BCN掲載記事] https://www.weeklybcn.com/journal/feature/detail/20250828_211479.html ■ 意志決定を支える「アナリティクス」の本質 SASは50年にわたりアナリティクスのリーディングカンパニーとして企業の意志決定を支えてきました。 日本法人代表の手島主税は、「アナリティクスとは単なる分析ではなく、人が意志決定に至るまでのプロセス」と定義。データそのものに価値はなく、意味を持たせて初めてインテリジェンスが生まれると強調しています。 ■ SAS Viya:先進的なアナリティクス・プラットフォーム 「SAS Viya」は、データ準備からAIモデルの構築・運用、意思決定の自動化までを一貫して支援する次世代のアナリティクス・プラットフォームです。クラウドやオンプレミスなど多様な環境に対応し、業務別の分析モデルも活用可能。AIと統計解析の因果検証力を組み合わせ、より精度の高い意志決定を支援します。 ■ 日本市場での成長と課題解決へのアプローチ 日本法人は現在「過去最高の規模で成長中」。既存ユーザーのデータ活用が進む一方で、新規ユーザーの獲得も順調。SASは、ビジネス目的から逆算したデータ整理・保存・分析モデル構築の支援を通じて、データを「価値創出のレイヤー」へと引き上げることを目指しています。 ■ パートナー戦略:多様な連携でエコシステムを構築 ISVやSIer、コンサルティング企業など多様なパートナーと連携し、それぞれの強みを活かしたエコシステムを構築中。SIerにはコンサルティングスキルの育成支援も行い、「市場に合わせたパートナー戦略」を推進しています。 ■ SAS米国本社の視点:日本市場は「極めて重要」 SAS米国本社のグローバルチャネルセールス担当VP スーザン・デュシュノーは、日本市場を「固有のニーズに適合した戦略が必要な重要市場」と位置づけ。AIの倫理的活用や中堅中小企業支援にも注力し、グローバル戦略と日本の成功事例の相互展開を視野に入れています。

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SAS Innovate on Tour Tokyo 2025 開催のご報告

2025年7月24日(木)に開催された「SAS Innovate on Tour Tokyo 2025」は、大盛況のうちに無事閉幕いたしました。ご来場いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。また、スポンサーの皆さま、そして運営・制作・広報をはじめとする関係各位の多大なるご支援とご尽力に、深く感謝申し上げます。 開催報告として、弊社代表 手島 主税からの基調貢献に関するメッセージを以下に投稿させていただきます。   SASジャパン創立40周年を迎える節目の年に開催致しました「SAS Innovate on Tour Tokyo 2025」ですが、私が代表を担当させていただいてから3度目となりました。この3年間、毎年ご来場いただく規模が増えておりまして、今年は過去最大の規模で終えることができました。改めまして皆様に心から感謝申し上げます。 意志決定と人との関係性の力をデータ&AIで紐付ける、「人中心型イノベーション」のビジョンのもと、意志決定に携わる経営者とフロントラインワーカー(営業、マーケティング、工場長、主計など)が求める具体的なテーマでお届けしました。 SASは「データはそれ自体では価値を生まない。価値を生むのは意志決定である」という信念のもと、多様化したAIのモデルを統計的な手法と機械・強化学習の組み合わせを実行できる高度なアナリティクス技術を進化させてきました。重要なのは、データをいかに意志決定に結びつけ、行動変容を促すかという「プロセス」です。 私たちが提唱する「意志決定のデータパイプライン」は、ビジネス部門の課題提起から逆算して必要なデータを整備するアプローチです。システム先行ではなく、人の知見や問いを起点にすることで、真に活用されるデータ基盤を構築できます。SASは、意味付けされたデータを各部門に合わせて提供し、お客様の意志決定を支援しています。 今年の基調講演では、日本を代表する経営者、DX推進リーダー、アカデミアのリーダーの皆様とスペシャルゲストとしてお迎えし、示唆に富んだパネルディスカッションを実施しました。 最初のパネルでは、ソニー銀行様、中国銀行様、東京海上ホールディングス様の経営リーダーがご登壇。 益々過去に無い規模でデータが生成されていく時代になり、企業の価値を創り出す宝探しである。またこれから現場への権限移譲とデータリテラシーの底上げを進めながら、最終的な価値を生むのは人のシナリオ、判断力であることが改めて強調されました。特に印象的だったのは、金融商品に“共感価値”を織り込むという発想の転換。金融を単なる機能価値から、人の感性に響く体験へと昇華させる挑戦が語られました。 [パネルディスカッションご登壇者(※登壇順)] ソニー銀行株式会社 南 啓二様 株式会社中国銀行 山縣 正和様 東京海上ホールディングス株式会社 生田目 雅史様 株式会社ソウジョウデータ 西内 啓様 未来の学びの探求’Future Ready’のパネルでは、統計学で多くの著書、大学での教えも推進されてきている西内先生をお迎えし、「問いを立てる力」がAI活用の出発点であること、そして経営から現場まで“問い→仮説→検証”のリズムを組織全体で回すことの重要性が共有されました。 また、アストラゼネカ堀江様、NSW竹村様にもご登壇頂きました。 堀江様には最新のSASのテクノロジー、AIを活用いただいたモダイナイゼーションによるコスト最適化とフロントワーカーの効率性アップの具体的な事例をご紹介いただき、多くの方に反響を頂きました。 [関連記事] アストラゼネカが目指す医療・創薬の新たなステージ──実現に不可欠なデータサイエンス部の役割とは? 竹村様には、新たなSASとの製造業界向けの戦略的パートナーアライアンスの発表をご披露いただき、昨今の製造業界における課題へのソリューション(工場と経営DX)をご紹介頂きました。これからの両社によるパートナーシップに弊社も大きく期待しております。 [関連記事] NSW株式会社様との協業の発表について - SAS Japan 私個人的にも、日本を牽引する各業界のリーダー皆様の志、視座の高さ、人間力に感銘致しました!!改めまして、南様、山縣様、生田目様、堀江様、竹村様に感謝申し上げます。皆様のビジョンの具現化の力になるべく、引続きSASジャパンも社を挙げて果敢に挑戦してまいります。 これからのSASジャパンに乞うご期待ください。 SAS Institute Japan株式会社

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NSW株式会社様との協業の発表について

ITソリューションプロバイダのNSW株式会社様に、SAS Institute Japan 株式会社との協業について発表いただきました。 NSW、製造業の経営判断を高度化する意志決定プラットフォームの提供を開始 | NSW 以下が全文になります。 2025年7月24日 NSW株式会社 NSW、製造業の経営判断を高度化する意志決定プラットフォームの提供を開始 ~製造業の抱える生産性、安全性、持続可能性にまつわる課題をデータ活用で解決~ ITソリューションプロバイダのNSW株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役執行役員社長 多田 尚二、以下NSW)は、データとAIのグローバルリーダーであるSAS Institute Japan 株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 手島 主税、以下SAS)の技術を活用し、製造業向けの意志決定プラットフォーム「Factory Decision Making Platform」の提供を本日より開始します。 本サービスは、製造現場のOperational Technology(OT)データと企業内のITデータを統合し、AIによるインサイトを通じて、現場から経営層までタイムリーな判断と行動を可能にするソリューションです。意志決定までのリードタイムを短縮し、日々のオペレーション改善を従来よりもスピーディかつ確実に実行に移す仕組みを提供します。 ■提供の背景・概要  日本の製造業では、高度なオペレーションの知見が現場に蓄積されていながら、それが経営判断や全体最適に活かされないという構造的な課題が存在しています。 工程ごとにデータが分断されており、たとえ構造化されたデータとして蓄積されていたとしても、現場での可視化にとどまり、スピード感ある経営判断や業務判断に結びついていないのが実情です。 このような課題に応えるべく提供を開始する「Factory Decision Making Platform」は、SASの迅速な意志決定を支援する分析プラットフォームを活用し、NSWが蓄積してきたOT/ITデータ統合・業務改善のノウハウ、現場密着型のコンサルティング・導入・運用支援を組み込んだ、意志決定のリードタイムを短縮し、経営判断のスピードおよび確実性を高めるエンドツーエンド型サービスです。 単なる技術導入にとどまらず、顧客に寄り添いながら、改善サイクルの高速化を伴走型で支援することが最大の特長です。 本サービスにより、製造現場で発生する膨大なデータを、判断と行動につながる形に整理・統合することで、OEE(総合設備効率)やダウンタイム、CO2排出量などの主要KPIを着実に改善できます。現場改善の即応性を高め、生産性、安全性、持続可能性の最適化を実現します。 本サービスでは、以下の機能およびプロセスを通じて、顧客のデータ活用と意志決定を総合的に支援します。 OT/IT間のデータ収集・統合 データマートの構築および前処理 GUIベースで利用可能なプリセットAIモデル 工程改善コンサルティング、導入支援、教育、運用保守、AI活用のBPOに至るまでのエンドツーエンド支援 ■協業の背景と今後の展望 SASは、製造業を含む多様な業界に向けて高度な分析プラットフォームを提供し、企業のデータ活用と意志決定の高度化を支援しています。NSWはIoT/OT機器からのデータ取得やマネジメントにおいて豊富な実績を持ち、多くの製造工程における“リアルデータの利活用”を支援してきました。 両社がそれぞれ強みとする「分析基盤」「工程データの統合・活用力」「業務定着に向けた支援力」を結集することにより、「経営」と「現場」をシームレスにつなぐ意志決定プラットフォームの構築が実現しました。製造業が直面する意志決定の”スピード”と“精度”の両立という課題に対し、技術と人の知見の融合によって新たな解決策を提供します。 今後NSWとSASは、エンタープライズ企業への展開に加え、BPO支援やSaaS連携を通じた中堅中小市場へのスケールも視野に入れ、製造業におけるデータドリブン経営の実現をより広く支援してまいります。 また、本プラットフォームの提供にあたり、両社の知見やユースケースを集約し、顧客が実際のデータや業務シナリオをもとにソリューションを体感・検証できる共創の場を設ける取り組みを進めています。製造工程におけるイノベーションの“出発点”となるようなオンサイト型の拠点として、実践的な価値の創出を目指します。 ■SAS Institute Japan株式会社からのエンドースメント SASは、テクノロジーが人の力を最大限引き出す役割になるべく、人の意志決定をインテリジェンスにし、“人中心型イノベーション’を推進しております。 このたびNSW様との協業により、現場の知見と先進テクノロジーを融合し、製造業におけるDX戦略を支えるソリューション、インテリジェンスプラットフォームを提供できることを大変嬉しく思います。 本サービスは、工場現場で鍵となる生産性・安全性・持続可能性の向上にフォーカスし、製造能率や設備効率の改善、労働災害リスクの低減、エネルギー使用量の削減といった現場KPIを経営の視点で捉え直すことで、経営と現場双方の迅速かつ的確なアクションへとつなげます。 今後もNSW様と連携し、現場と経営をつなぐ新たな意志決定のかたちを共に広げてまいります。